いろんなことを、思い出した。
写真っていうものは凄くて、見ると当時のことを細かく思い出す。
自分が壊れて、壊れたことを認めたくなくて、気づかないふりをして考えないように動き回っていたとき。
認めざるを得なくなって、虚無に打ちひしがれていたとき。
何もかもどうでもよくなって、最低なことを繰り返したとき。
今だって、認められたわけじゃないのだろう。
頭をぐるぐる渦巻く声は、やっぱり続いていて、それを蹴散らしてしまえるような強さは無いままで。
ほんの少しずつ、元気になってはきていると
思い込んでみても、ものさしが無いから、きっとわからない。
最低限、自分がしたいと思うことは、ほんの小さなことでしかなくて
親を泣かせないこと
責任を貫くこと
あたりまえのことをする意思を、しっかり持つことは、いつからこんなに難しくなってしまったのか。
さいごまで心配してくれるのは、家族で。
正直、「なにを甘えたこと言ってるんだ」って、周りはイライラしていると思う。
悲観ではなくて、きっとそう見えてしまうんだと思う。
つらい、悲しい
なんて嘆いても、それは誰かに言うべき言葉ではない。
ひとりで付き合っていかなければならないこと。
だけど、笑うことが、元気でいることが、一人になると違う感情に変わってしまうのは、仕方ないことだと割り切らなければいけないんだろう。
楽しかったと、その気持ちだけで嬉しくなれたらいいのに。
人を、だいすきなだけではいられないんだろうか。
以前の自分が、人を疑うことがうまく出来なかったんだとしたら、
今の自分は、傷つくことに怯えて、人間の黒い部分ばかり見てしまっている気がする。
そんな自分は、今までで一番大嫌い。
それでも傷つきたくないから、そんな理由で疑ってかかってしまう。
人を信じたい。
自分のことを、嫌いじゃなくなりたい。
親を泣かせたくない。
責任を貫きたい。
とても簡単なようで
とても、難しい。