一昨日は能の大鼓方の大倉正之助さんの舞台デビュー60周年記念イベント。
大倉さんにお会いしたのが約40年前ミネソタにいた頃。
「水野葉子のオーガニックノート」(星の環会)に詳しく書いていますが、大倉さんにマクロビオティックのことを教えてもらい、それがスタートとなってオーガニック食品や農業やネイティブアメリカンの文化と繋がって今がある感じでご縁に感謝です。
能囃子の全米ツアーをプロデュースできたのも貴重な思い出です。今から思えば豪華キャスト!
囃子方は全て家元
一噌流の笛方の一噌幸弘さん
大倉流の小鼓方の大倉源次郎さん
大倉流の大鼓方の大倉正之助さん
金春流の太鼓の金春國和さん
それに喜多流のシテ方の松井彬さんと長年能の研究をなさっているリック・エマートさん。
これも、在学交換留学でバージニアの大学に立教大学から一年派遣された時に喜多流の松井彬先生が大学に講義でいらしてお会いしたのがそもそも能を知るきっかけ。
ミネソタ在住時に喜多流の能の方々がいらして、松井先生もいらっしゃるので観に行きました。
その時の大鼓方だった大倉正之助さんや狂言の野村萬斎さん(当時は、武さん)や狂言の宝生欣也さんらともお招きを受けた懇親会で知り合え、我が家で食事したり、一緒に動物園に行ったり、プリンスのクラブで踊ったり。
日本にいた時は能に興味がなかったのに、能に、そして能囃子に魅せられ、discover Japanで帰国する度に能舞台に足繁く通い、皆にインタビューも重ねて、能囃子の魅力や能囃子の全米ツアープロデュースの論文を書き、ミネソタ大学院で演劇でも修士号を取ったくらい。
好奇心に任せて、「どうしてもしたい!」と思ったら3度考えて(3日〜1週間😅)、行動に移していた私。
能の囃子はジャズのようで、人々の魂に響く音色。是非多くの人に観てもらいたい!という思いで、アメリカでの演奏ツアーを考えました。
全米ツアープロデュースは、ミネソタ大学の演劇学部のケント・ニーリー教授やシアターを運営して演劇学部の教授でもあり親友のマーサ・ジョンソンのアドバイスがあったからこそ、素人の私が赤字も出さずに出来たんだなーと思います。
お金もなく、あったのは素晴らしい能囃子、日本の文化をアメリカの人達に伝えたい気持ち、それだけ。
大倉正之助さんは、今は鼓の調緒(しらべお。鼓を組み立てる紐)は本来、麻で出来ていたのに、外国産のポリエステルのも出てきて、本来の麻の調緒を含む伝統的な材料の復活、日本文化と伝統の伝承に力を入れられてます。
40年経っても日本の文化や芸能を継承していこうという姿勢及び行動力は本当に素晴らしいなと思います。
なかなか思っても出来ることではないので。
懐かしくなって、昔の写真を見ていました。
喜多流の公演の後のパーティーの二次会で「朝食に伺っていいですか?」と大倉さんに言われ(夜中の2時)、遅いから朝10時くらいにいらっしゃるかな?と思っていたら朝の7時に「これから伺って宜しいでしょうか?」

というわけで、私は慌てて料理をしてヨレヨレ状態の我が家での初写真。
野村武さん、宝生欣也さんらも一緒に来宅。
全米囃子ツアーの際は、多くの大学や広場やホールで公演。
正之助さんの独演会も含めたら30回以上かも。
「独演は無理!」
と当初言っていた正之助さんでしたが、私の勘は当たり、1人の独演でも多くの観客を魅了しました。
「能装束の着付けも面白いのでは?」と松井先生の提案で、私が能装束を着ることに。
重かった!
バージニア州のワシントン&リー大学では、野外に能舞台を作ってくださいました。
プリンストン大学の講堂も素晴らしかったです。
囃子方家元ボーイズから一通り基礎を教えてもらいました。
緊張しながらの能囃子そして囃子方で結成したTsuxmaの紹介スピーチ
能楽師の皆さんユーモアあり、本当に明るくて楽しくて移動も楽しかったです。
皆さんの面白いおちゃらけた写真が沢山あって、見ながら1人笑っていました。
皆さん気になさらない方々ですが、著名人で肖像権もあると思うので、この1枚くらいで❗️
楽しい思い出です。
太鼓方の金春國和さんはミネソタが気に入って、「マンション買いたいな〜」とおっしゃっていたのですが、10年前に57歳の若さで膵臓ガンで他界なさりました🥲
皆で同窓会は叶わないけれど、皆さんとの思い出は、私の心の大切な思い出のページに残ること、確実です💕