約4か月前のブログの読者の集いの時に、山下麻衣子さんから「行くぞ!ロシナンテス」という本をいただきました。

 

ロシナンテス?

どこかで聞いたことある名前と思ったら、4月に行ったスペインでドン・キホーテの家(!?)に行って、そこにいたドン・キホーテが騎乗する馬の名前がロシナンテ。

ロシナンテは見かけはみすぼらしいけれど、忠実で強い意志を持った馬。

ひとりの力では出来ないことも多くの強い意志を持ったロシナンテが集まったら出来ることがあるというような意味合いから名付けられた 国際NGO ロシナンテス。この本はその代表の川原尚行さんの本なのです。

 

NGOの挑戦の記録の本であることはわかったのですが、ずっしり重くびっしり書かれていて271ページ。

他にいただいた本あり、また仕事上読みたい本もあり、いただいた本だしいつでも読めると思って、一応ざっと目を通そうと思って読み始めたら、読み応えがあって、ざっと目を通すような本ではないと思い、じっくり読みたい!と思い、時間があれば読んで、やっと今日読み終えました。

 

川原さんは外務省の医務官をなさっていらしたのをお辞めになってスーダンやタンザニア、そして東日本大震災後の被災地でも献身的に援助活動をなさっているのですが、川原さんは一言で、超人的!

川原さんがなさっていることは、なかなか出来ることではありません。読んでいけばいくほど、川原さんの人間としての魅力にひきこまれます。


このような方が地球に存在してくださっているということに感動と感謝の気持ちでいっぱいで、読んでいる内に何度涙が出たことでしょう。

そして川原さんのことをサポートなさっている奥様は女神様だと思ってしまいました。

 

ネガティブなことが多い中で、明るい光が差し込んでくるようでした。

 

川原さんが“本物"だからこそ、多くの人々が川原さんのことをサポートなさってきたのでしょう。

私の知り合いのイスラム研究者の丸山大介さんもこの本の監修に携わっていることを知り、感動して丸山さんに思わず連絡しましたウインク

 

皆さんにもこの本を読んでいただきたいので、本の詳細は書きませんが、

本の至るところに、感動的なメッセージがちりばめられています。私は「うんうん」とうなずくばかり。
下記、ちょっと長いですが、引用させていただきます。

 

 人生の時々には、石橋を敢えて自分で叩き壊して、思い切りジャンプしなくてはならない場面に出くわします。もちろん、ジャンプするだけの脚力がないと、向こう岸まで届かないで谷底に真っ逆さまかも知れません。だから、いつも小さなジャンプを繰り返しておいて、いざという時のために、より大きなジャンプができるだけの脚力をつけておかないといけないと思っています。

 

 皆さんの目の前にも、越えなければいけない様々なものが、行く手をふさいでいることと思います。

越えようとする時に一つだけ、なくてはならないものがあります。それは、勇気。どんな小さな溝を越えるのにも、勇気を持つことが必要です。勇気を持って小さな溝をジャンプし続ける。その小さなチャレンジを積み重ねることで、各人がそれぞれの覚悟を決めて向こう岸まで行かねばならない、いつか訪れる人生のその時に、確かな目標、夢に向かって目を輝かせながら、「えい!」とジャンプしていくことができるのだと信じます。

 

 確かな目標に向かって目を輝かせて飛躍する人の姿を見て、そこから勇気をもらうことで、挑戦者が1人から2人、3人、10人、100人となっていく。そうすればいつしか、幾万の人々が、それぞれの自分の光(目標)に向かって、ドォーッと地響きを立てながら前進して行き、ついには、新しく大きな変革を成し遂げることができるのだと信じています。(本文P226から)

 

私はこの本を読んで川原さんファンになると同時に、川原さんから勇気をもらいました。読み終えて、心もホットです。

山下さん、ステキな本をありがとうございました!