私が会員に登録させていただいている唐木英明氏主宰の「食の信頼向上をめざす会」で定期的に専門家による食に関する情報提供がオンラインであるのですが、先日のタイトルは「コーヒーは身体にいいの?」

 

弊社リーファースではコーヒーの加工業者さんの認証事業者さん達もいるし、拝聴して勉強させていただくことにしました。

 

素晴らしいセミナー内容をブログでお伝えしようと思っていたのですが、時間なく...。

レポートも昨日書き終えたことなので、ざっと概略を!

 

講師は2名。

岡希太郎氏 (日本コーヒー文化学会顧問)

「コーヒーは毒にも薬にもなる」

 

藤波奈穂子氏 ((株)ロハスビーンズ)

「変わる生産国~コロンビアコーヒーの居間と未来~消費国にできること」

 

日本人は週に10.6杯、年間550杯のコーヒーを飲んでいるとのこと。

コーヒーには多数の天然化学物質が含まれていますが、それらは身体にいいのか、ガンにはどうなのか、気候変動によってこれからもコーヒーを飲み続けることができるできるか。。。

いろいろとお聞きして、とても勉強になりました。

 

全体的にお聞きして、ざっとですが、感じたのは

・心臓に悪いジテルペンの除き方。「オイルが美味しい」は嘘。「美味しいのは溶けているアロマ」抽出方法でジテルペンの吸収を減らすにはネルドリップかペーパーフィルターがベスト

 

・カビ毒 オクラトキシンAの毒性は焙煎すると増える。水洗い(washed)がカビ毒を減らすのでチョイスとしてはナイス

 

・コーヒーの有害な害虫で一番有名なのが「ベリーボーラーBerry Borer 」だが、その殺虫剤として使われるのがジノテフラン(DF)で、木の中で代謝される。これは生豆の段階では残留あり、水洗い後、焙煎後には農薬は減少するも抽出液にも少量だが残留する。

 

重金属は豆を水で洗ってから焼くと減る。(世界的にコーヒー豆の鉛汚染が危惧されているが、水洗い後には定量限界以下の濃度になった実験結果あり。)

 

・【疫学研究のまとめ】あらゆる病気に共通の原因は酸化ストレスと慢性炎症。コーヒーは身体の酸化ストレスを程よくコントロールして、慢性炎症から身体を守ってくれる飲み物。

 

肝臓病に関しては専門家も驚くコーヒーの効き目があるとのこと。C型肝炎ウイルス(HCV)に感染したら毎日コーヒーを飲みなさいという研究結果も!ガンの中でも肝臓ガンにはコーヒーはいいとか。

 

・スペシャルティコーヒーの基準が今後変わる?環境を配慮した内容が加わる?オーガニック、フェアトレード等


・コーヒー生産国のランキング

1位ブラジル

2位ベトナム

3位コロンビア

4位インドネシア

5位エチオピア


アラビカナチュラル

1位ブラジル


アラビカウォッシュド

1位コロンビア


カネフォラ種(ロブスタ)

1位ベトナム

2位ブラジル

 

・コーヒーは乾燥で暖かい土地を好むが、気象変動で安定した栽培が難しくなってきていて、また南米ではコーヒーに代わって麻薬の原料を栽培するようになったり、今後、コーヒーの生産量は減少?

 

お二人のお話をお聞きして、私自身が思ったのは

・オーガニックかフェアトレードのコーヒーを飲む

・1日1~2杯美味しくいただく

 

私がオーガニック検査員になった30年前、農薬が一番使われているトップ3はコーヒー、コットン、イチゴと聞いて、驚いたのですが、今回のお話をお聞きして、コーヒー栽培も大変だなと。

それも農薬なしでオーガニックで栽培するのは本当に大変なんだなと思いました。

 

いつも当たり前に飲んでいるオーガニックコーヒーをもっと有難くいただきたいと思いました。

コーヒーを1日に1~2杯飲んでいるのですが、肝臓強化になっているのかな?