今朝は…
マイハハにいつものように朝食用意。
マイハハは娘が作ったシフォンケーキとブドウパンのトーストとカフェオレとフルーツを完食。
お互い何事もなかったかのごとく、いつもの朝と同じ対応。
ふと、思いました。
これが、私が幼い頃に憧れていた兄弟げんかみたいなものなのかなと。
マイハハは流産や死産の後、私が産まれ、その後、子を授かることがなく、私が最後の出産となって、私は一人っ子でした。
私が小さい頃は、周りは2-3人兄弟が多く、当時一人っ子は学年で数人程度。
小学1年生の帰りがけに、ボス的な女の子が「兄弟いる人だけで一緒に帰ろう!」と言って、私は1人悲しく帰ったのを今でも覚えています。
家に帰って悲しそうにしている私に理由を聞いたマイハハは、そのボス的な女の子の家に行き、「こういうことはやめてほしい」と言ってきたらしく、私への一人っ子いじめはなくなりましたが、とっても嫌でした。
それ以来、小さいながら、マイハハにはネガティブなことは一切話すのはやめようと思い、日記に思いを書くことにしました。
マイハハは心配して私の日記を読んでいたことが大分後から知って、それも嫌でしたが。
専業主婦のマイハハとしては、一人娘の私のことが心配でならなかったのでしょう。
当時、私が羨ましかったのは「兄弟げんか」。
マイハハに「兄弟げんかってしてみたい」と言ったことがあり、マイハハは、急に相撲体制になり、「そーら、残った残った」とし始めたのです。
その時、「これが兄弟げんかというもの!?」と思ったものです。今から思えば笑えますが。
喧嘩して、「もう一生話さないから!」とか言いながら、すぐ仲良くなっている娘達を見て、『これが兄弟げんかね』と娘達から兄弟の在り方などを見て知った感じです。(ジュースでもどちらのグラスの方が多いとか真剣に見ている娘達の姿にもビックリ)
昨日は、私は今まであんな大声で怒って言ったことがないし、マイハハも負けずに怒って大声でどなってきて、同レベルで言い争いをしました。
私でさえエネルギーを使ったなと思ったくらいですから、93歳のマイハハにとっては、とてつもないエネルギーを使ったのではないかと思います。
本当の意味での兄弟げんかのような経験をさせてもらったんだなと今朝通勤中に思い、涙が出ました。
マイハハは、私がしたかった「兄弟げんか」をこの歳で経験させてくれたなと。
けんかは家でしたことがなかったので、けんかの仕方がわからず。
嫌なことがあっても自分で我慢したり対応すればいいやとずっときて、今から思うとそれはそれで良かったと思えるのですが、いつでもgive inするのではなく、いざという時にちゃんと自分が正しいと思った時はしっかりと意見を言えることは重要だと思います。そういった意味で兄弟がいてけんかが出来ることは、家で社会勉強、人間関係の勉強の基礎が出来て羨ましいと思います。
でも昨日、マイハハは見事に兄弟げんかを経験させてくれて、正しいと思ったら相手にひるまずに主張すること、でも感情的にならずに冷静に対応することの大切さを学ばせてくれました。
そう考えたら電車の中で涙が止まりませんでした。
今日は帰ったらマイハハに優しくしたい気持ちでいっぱいです。
マイハハの好きなローストビーフを買って帰って、ワインで乾杯したいと思います。