今日の学習会はJAおおぞらの能登棚田保全活動についてでした。

 

2011年に能登の「里山里海」が日本で初めて「世界農業遺産」に認定されたそう。

 

実は39年前の1983年に、アメリカに住んでいた時に「Faces of Japan」というIMAXの映画の通訳をアメリカの監督に頼まれ、能登の千枚田を初めて訪れました。

 

ミネソタを本拠地としたFilmaker という会社のPerry Schwartz監督が日本の素晴らしさをIMAXの映画に撮ることを企画し、日本の岩波映画の協力を得て、撮影をし始めようとしたのですが、監督の意図がなかなか日本側にうまく伝わらないということで、通訳を頼まれたのでした。

 

監督が30分のIMAXの映画に選んだ日本の景観の1つがこの能登の千枚田でした。世界農業遺産になるよりも28年も前のことです。

 

輪島の朝市や御陣乗太鼓の撮影もしました。


1983年10月 輪島の朝市でシュワルツ監督と。


とても懐かしい思い出です。

 

日本の原風景とも言われるほど、景観が素晴らしく日本が誇れるこの棚田ですが、中山間地域で栽培管理は大変です。


その上、能登では環境を配慮した栽培がされていて、お米の食味評価は高く、取り組んでいらっしゃる生産者や棚田の面積は徐々に増えているそうです。しかしながら取り組む生産者は高齢者の方が殆ど。

 

能登はお魚は美味しいし、野菜も美味しいし、景観もいいし、良いところなので、能登で農業に携わることを考えてくれる若者が増えたらいいのに...と思いました。

 

お話をお聞きしていて、この素晴らしい景観がいつまで保持されるだろうか…。


保持されることを心から願うことしか出来ない私の無力さを感じました。