アメリカに長年いて、学んだことで、一番に思いつくのは、「まずは良い点を見つけること」。
アメリカ人はほめ上手な人が多い。私の友達は皆そう。
そして、ほめる内容は、本気で思っていることで、お世辞じゃない。
アメリカ人相手に言う最悪な言葉は”You are lier(嘘つき)!”ということを聞いたことがあります。
だから、ハンサムと思わない人に「ハンサム」とは言わないけれど、「洋服のセンスがいい」とか「そのシャツの色、明るくて素敵」とか「その髪型ステキ」とか、本当に良いと思った点を即座に見つけて、相手に伝える。
良い点を言われて、それもお世辞でない言葉を言われて、悪い気はしない。(お世辞はすぐわかりますよね!)
その後に、何か伝えたいことがあったら、伝えると、相手に受入れやすい気がします。
だから私は、生産者に何か気になったことを伝える前に、「まずは良いと思うことを伝えてからね!」と検査員や監査人に指導させていただいています。
今日はマイオットーもマイハハも疲れていたのか、
マイオットーは「モロヘイヤ嫌いなんだよね」、「モロヘイヤよりホウレンソウがいい」「ご飯硬いのがあった」
マイハハは「お腹すいていないから、あまり食べたくないわ」
私はお腹空いていないけれど、昨日は料理しなくて悪かったなとの思いから、二人のために二人が喜ぶと思う料理したのに、そのねぎらいの言葉はなく、ネガティブな言葉から言うって何!?とガクッとしました。
お茶漬けだって、昆布と野菜から出汁を摂っていたり、ぬか漬けだって昨晩から漬けているし、野菜不足だと思ってサラダやモロヘイヤも用意しているのに。
マイオットーの夕食
「わ~沢山用意してくれてありがとう。サラダ美味しい!でもモロヘイヤは苦手なんだよね。」と言われたら違ったな。
マイハハも「モロヘイヤが食べたい」「餃子が食べたい」「鶏レバーの煮込みが食べたい」と一昨日言っていたから用意したのに、モロヘイヤは手つかず、餃子も1個だけ、鶏レバーも一口だけ食べて、「もういらない」。(でも、そう言った後にバナナと草ダンゴは食べられる)
マイハハの夕食
「もういらない」の前に「美味しかったけれど、今日はお腹すかないからまた今度いただくわ。ありがとう」とでも言われたら全く違う。
本人達からすると、こんなにいらなかったのかもしれないけれど、それなら「わ~、沢山作ってくれてありがとう。でも本当にこんなに作らなくていいからね~」と言ってくれればいい。
まずはポジティブな言葉を言ってもらいたいもの。
言葉なんてただなんだから、出し渋らずに、言ってもらいたい。
植物に「きれいだね~」と言うと元気になるように、人間も同じ。
もっとポジティブな言葉をかけてほしい。
高齢者のマイハハとマイオットーには難しいのだろうか...。
2人に料理をする気が失せてしまった今夜でした。