リモートワークで、人々とはWEB会議で会えているけれど、久々に町に出て、街並みを見たり、実際に人々に会って話をすると、現状に打ちのめされそうになります。

 

私の住んでいる町でも学生街にある店は昨年から閉店が相次いでいますが、私の銀座のお気に入りのお店が知っているだけで3店閉店。

赤坂や青山や表参道でも「休業中」の札ではなく「閉店」の札があちこち。

 

そしてこの不況の影響も大きく、自殺者も多数。

昨年の自殺者数は21,081人とかで前年より912人増で約4.5%増(2021年3月16日厚生労働省確定値。2021年1月~7月までで12,452人)(ちなみに新型コロナ死者数は昨年は3,492人)

 

日本経済新聞が実施した2020年度の飲食業調査によると、閉店数が5230店に達したと日本経済新聞電子版2021年6月22日付に書かれてありましたが、それからも緊急事態宣言の延長で飲食店の倒産は明らかに増えていると容易に想像できます。

 

オーガニックレストラン認証をしている関係で、飲食店の方々のお話をお聞きする機会が多いのですが、お話をお聞きすると悲痛な思いになります。

 

「せめて〇月には通常営業できるとわかっていたら頑張れる」

「席数も減らし、完全予防対策も取っているのに...」

「営業していても来る人は激減。でも家賃と人件費は変わらずかかる」

「来てくださるであろうお客様のために期待を裏切らないように新鮮な食材を購入しているが、使わずダメにしてしまうことが多いのには泣きたくなる」

 

これらは飲食店の方々から良くお聞きする言葉。

緊急事態制限が何度も繰り返されて、経営状況も神経もすりへらされ、結果、閉店に追い込まれたのだろうと、ガランと中が空になった多くの店の前を通って、胸が痛みました。

 

「美味しい物を人々に食べさせたい!」という強い想いで料理人になられ、せっせと貯金をして、夢のお店を持った方々が殆どだったはず。

 

農業では人手が足りていないけれど、仕事のために誰でもが農業に関われるわけではないし。

 

私も急にどんな仕事でもつけるかというと、体力的や時間的や向き不向きの問題もあるし、期間限定とわかっていればまだしも、いつでも何でも出来るわけではない。

 

昨日は「余命3週間で何もできません」と医師に言われた友達が「コロナワクチンも2回打ったし、元気に頑張るよ!」と言って元気そうに頑張っていた友達が急逝したりと、実は気が重い一日でした。

 

目に見えないウイルスは、ウイルス自体も問題ですが、このウイルスの事態によって、人々の心が病んでしまうことも心配です。

 

会えないだけ、孤立せず、家でテレビやスマホを見たりゲームをするだけでなく、朝近所を散歩するとか密にならない範囲で外の空気を吸って、WEBでも何でも、人とのコミュニケーションを取る努力を以前よりもした方が心の健康のためには必要だなと実感しました。