昨年は徳島で参加した、オーガニック・エコフェスタ。
本日WEB開催で、1つセミナーを聴講できました。
「野菜栄養価が人の健康をつくる」というタイトルのセミナー。
スピーカーは蒲田よしのクリニックの吉野真人院長
吉野医師はガン治療に長年携わっていて、抗がん剤の副作用のすごさで亡くなっていく患者さんを診ていて疑問に思い、病院を辞め、栄養学や心理学、免疫力等の勉強をなさって、2011年1月に蒲田よしのクリニックを開業。
毎日100名ほどの患者がいる内、薬を処方するのは3-4名くらいとか。
様々な病は食そして環境が大きく影響し、ストレスに起因することが多いこと。
そして、コロナ禍でうつ病の人が増えているのは現状で、患者数は増えているとのこと。
吉野医師によると、ウツなどメンタル不調の約9割に「栄養バランスの乱れ」が存在。
鉄欠乏の症状(血清フェリチン30ng/ml以下)
疲れやすさ、立ちくらみ、めまい、耳鳴り、肩凝り、頭痛、息切れ、動悸、不眠、イライラ感、憂うつ感、月経過多、爪扁平化、など。
ビタミンB群欠乏の症状
(B1・2・6・12・尿酸・ナイアシン・パントテン酸)
集中力や記憶力の低下、悪夢、イライラ感、口内炎、しびれ、脚気、皮膚炎、など。
日本人の8人に1人が「反応性低血糖」←パニック発作の予期せぬ原因
「神経栄養療法」の3要素
栄養素・代謝・腸内環境
・「栄養素」の補給
鉄・亜鉛・カルシウム・ビタミンB群・ビタミンC・良質なタンパク質・良質な脂質など、栄養素の十分な補給
・「代謝」の活性化
糖質制限・保温・効果的な運動・代謝を向上させる栄養素の補給(良質なタンパク質)など
・「腸内環境」の改善
発酵食品の摂取・乳酸菌の補給・良質な脂質の補給など
「食事指導」の概要
・糖質制限
間食は甘い飲食物を控え、ナッツ類などを活用。
食事は、ご飯やパンなど炭水化物を少な目に副食を多く。
・鉄・ビタミンB群など微量栄養素の補給
緑黄色野菜やキノコ類・海藻類・根菜類等の積極的な摂取。
肉類には鉄やビタミンB群が豊富。
・良質なタンパク質の補給
良質な肉類・魚介類・豆類等の積極的な摂取。
タンパク質のアミノ酸組成は、動物タンパクの方が優位。
・良質な脂質の補給
アマニ油・エゴマ油・魚油などオメガ3系油脂の積極的な摂取。
・食物繊維の補給
新鮮な野菜や果物・海藻類・根菜類・イモ類・豆類などの積極的な摂取。
・発酵食品・乳酸菌の補給
ぬか漬け・キムチ・納豆など発酵食品の積極的な摂取、乳酸菌製剤などの活用。
コロナ等の感染予防と重症化を防ぐためにはビタミンCが一番有効で、なかなか食事で量として摂取するのは難しいので、サプリも活用。
感染予防と重症化を防ぐためのサプリメントの種類と推奨量
1.ビタミンC 3g/日以上
2.ビタミンD₃ 2,000IU/日*
3.亜鉛 20㎎/日
4.セレン 100μg/日
5.マグネシウム 400㎎/日
*1日5,000IU(125μg)で開始、3週目から2,000IU(50μg)に減量
吉野医師も野菜に関しては、栄養価の高い有機野菜を推奨なさっていて、栄養バランスの心身に与える影響の高さについて体験から説得力のあるお話をなさってくださりました。
殆どよく聞く栄養に関する話でもやはり医師が発信してくださると説得力があります。
ついつい緩みがちになりそうな時、こういうセミナーを聞くのは重要だなと思いました。