今日はWF-NET(Women Food Network)のリモート講習会。

 

スピーカーは日本ハム株式会社の小村勝様。

 

日本ハムは

下記の点から代替肉を開発。

 

①タンパク質危機

早ければ2030年頃には需要と供給のバランスが崩れ始めると予測されていること(魚と肉が足りなくなる)。

 

②環境負荷の課題

畜肉の養育機関に使用される水や飼料が大量であるため、環境負荷が大きいと言われている。

牛肉1kg当たり生産時の水の使用量は約15トン、穀物量は約10kg

豚肉1kg当たり生産時の水の使用量は約5トン、穀物量は約7kg

鶏肉1kg当たり生産時の水の使用量は約2.5トン、穀物量は約4kg

卵1kg当たり生産時の水の使用量は約4トン、穀物量は約3kg

大豆1kg当たりの生産時の水の使用量は約2トン

(UNESCO”Water-a shared responshibility ” を元に丸三証券作成のチャートから)

 

③食スタイルの変化

欧米では若い世代でベジタリアン、ビーガンが増加しており、代替肉需要が高まっている。

SDGs観点でのサステイナブルな食への取り組みや、多様化する食スタイルへの対応が加速し、市場は急成長。

 

・日本ハムは2004年に「みんなの食卓」という食物アレルギー対応商品を開発。

・2015年に外食産業の得意先からのご要望があり植物肉を使用した業務用商品を発売。

・2020年3月に食の多様化への対応として、家庭用に「NatuMeat(ナチュミート)」計5品(ハムタイプ、ソーセージタイプ、ハンバーグ、キーマカレー、ミートボールタイプ)の植物肉を使用した家庭用コンシューマー商品を発売開始。

 

・大豆特有のにおいを消すことが難題で、スパイスを活用。

・ソーセージにコンニャクを使用することによってあらびきソーセージのような食感を実現。

 

・肉を否定して代替肉を扱うのでなく、タンパク質の取り方を増やしていきたいという「多くのタンパク質を供給する総合食品企業」としての考えのもと展開していく予定。

 

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なかなか説得力のあるお話でした。

今回参加なさったWF-Netメンバーの多くは肉を扱っていらして、現代のニーズに応じて代替肉にも興味をお持ちの方が多かったです。

 

私は今はどちらかというとFlexitarian(フレキシタリアン。Flexibleからきています。基本は植物性食品を中心に食べるのだけれど、ストイックではなく、時には肉や魚も食べるという柔軟なベジタリアンスタイルを取る人のこと)で、外食時や特別な時や家では納得いくお肉や魚はいただいていますが、基本はなんといっても野菜やお米中心の食事。

 

今回のような美味しい代替肉だったら家族も食べてくれるので、Flexitarianとして、代替肉もどんどん取り入れていきたいなと思います。