父と母を見ていて、二人の老い方は異なるものの、「老い」について考えさせられた。

 

読書好きの母が、リラックスして読んでいたのが吉沢久子さんや佐藤愛子さんの本のような気がする。

お二人とも母より年上で、元気に活躍なさっている方々だから励みになるのかも。

 

私も母が読んだ本をざっと読んだりするけれど、この二人のユーモアとポジティブさが何ともいえない。このお二人のように老いたいと思う。
 

そこで確か吉沢久子さんが吉沢さんにとって大切な本として挙げていたのが

「老いとは何かを伝えたい」(婦人之友社、新福尚武著)




母も興味を持つだろうと注文して買ったものの、医師による医学的な感じの本なので、母は興味を持たなかった様子。

そこで、私が読んでみることにした。

 

ー特に興味あった内容からー
 

グラス半分のワイン

「もう半分しかない!」とがっかりする人は悲観主義者

「まだ半分もある!」とニッコリする人は楽観主義者

その受け止め方の違いが(老後に)大きな差となって現れてくる。

 

「今」から始める慢性病予防

1.動脈硬化 ←ストレスも影響

  高血圧、高脂血(コレステロール、中性脂肪の高値)は体質にもよるが、ストレス浸けの環境などと影響が深く、脳卒中の原因となる。

2.糖尿病←食事コントロールが大切

  糖質(炭水化物)の摂取をコントロールが重要

3.肝障害←お酒はほどほど...を忘れずに

  生理学的に肝と脳とは深い関係があり、肝がおかされると脳の破壊を生ずる。せん妄やぼけ様状態も起こす。

4.肥満←適度な運動の習慣を

適度な運動を習慣にしておくことは老化防止、生活習慣による慢性病の予防、精神健康の保持にも大いに役立つ。

 

謙虚さと素直さを忘れずに

 困ったときには率直に訴えられる先輩なり親友なりをもっておくこと。そしてそのことを恥ずかしく思わない謙虚さと素直さをもっていること。

 

性格と長寿の重要な関係

 百歳老人の調査報告では「朗らか」「おだやか」「外向的」「楽天的」「イライラしない」「せっかちでない」などの特性がかなり高頻度に見られる。

これと反対の性格特性は、「陰気」「ねちねちしている」「きむずかしい」「イライラ、そわそわしている」「怒りっぽい」「せっかち」「心配性」「ぐちが多い」「不平不満に傾く」となるが、こういう性格者は100歳の長寿には縁遠いもののよう。

 

性格のマイナス変化は「ぼけ警戒警報」

多弁になる、あけすけで慎みがない、自分のことばかりが話題の中心になりがち、ちょっとしたことで気分が変わる、怒りっぽくなる、計画性が乏しくなる、服装がだらしなくなる、物忘れが常人より多くなり、よく「物がなくなった」という、自分が絶対に正しいという思い込みで頑固に主張、生活や会話などのレベルが低く、気づかれないうちにマイナス傾向がつよまってくる。

 

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本を読んで、思ったこと

 

ぼけたり病気になることを予防するために

・早寝早起きを心がけよう

・糖質やお酒の摂りすぎは気をつけよう

・ウォーキングや適度な運動を習慣づけよう

 

あたり前のことなんですよね~。

十分にわかっていながら「早寝早起き」が難しい。家事が終わって、自分の時間が夕食後なので、思わずいろいろとしているうちにあっというまに時間がたってしまう...

私は長生きは別に望まないけれど、ボケて長生きだけはしたくないので、今のうちから生活習慣を整えておかないとな~と思いました。(「本当にするんだよ!」と自分に言い聞かせ...)

 

あと、母は「ぼけ警戒警報」の内の半数以上があてはまるので、要注意だなと。

母はもっとユーモアがあったし、自分のことより家族優先で献身的によく動いてくれたし、やはり母の現在のいろいろな現象は「ぼけ」によるものが多いのだということを私が理解して、対応しないといけないと思ったのでした。