一昨日は青消研の例会に本当に久しぶりに参加。

 

下記は青消研の11月例会の紹介から...

 

演 題は、2050年のメディア  この30年メディアはどう変わり、今後30年どう変わるか?

講 師は、下山 慶應SFCの特別招聘教授、上智大学新聞学科非常勤講師、元文藝春秋ノンフィクション担当編集者)

◆講演概要:文藝春秋のノンフィクションの凄腕編集者だった下山進さんは、この10年で日本の
新聞の部数が1000万部減り、売り上げベースで、5648億円が蒸発していることを新聞協会の
ホームページで2017年夏に知ります。こうした紙のメディアの「破壊的縮小」はなぜ起こって
いるのかを探り、今後繁栄するメディアの条件を見極めるために、慶應義塾大学湘南藤沢キャ
ンパス(SFC)で調査型の講座「2050年のメディア」を2018年から始めています。上智大学新聞
学科でも同趣旨の講座を2018年後期から始め、これらの講座を出発点とした調査は『2050
のメディア』としてまとまり、1025日に文藝春秋より出版されました。
当勉強会では、新著の『2050年のメディア』を上梓したばかりの下山さんをお招きし、日本
のメディアの分水嶺となった2000年代半ばの日経、読売、ヤフーの三社の攻防を語ってもら
った後、学生とともに考えた今後繁栄するメディアの条件について披露してもらいます。
◆講師略歴:20184月より慶應SFCにて特別招聘教授として、調査型の講座『2050年のメディ
ア』を立ち上げる。その講座を出発点として、読売、日経、ヤフーの三社のこの20年の軌跡を
調査、新著『2050年のメディア』を文藝春秋より10月末に上梓する。
   1993年コロンビア大学ジャーナリズムスクール国際報道上級課程修了。著書にアメリカの調
査報道の衰退を描いた『アメリカ・ジャーナリズム』(丸善 1995)。インターネット以前の
電子メディアがグローバル資本主義を成立させていく過程を描いた『勝負の分かれ目』(KADOKAWA
2002)がある。
   長く文藝春秋のノンフィクションの編集者を務め、20193月に退社した。河北新報社『河
北新報のいちばん長い日』、ケン・オーレッタ『グーグル秘録』、船橋洋一『カウントダウン・
メルトダウン』、ジリアン・テット『サイロ・エフェクト』、須田桃子『捏造の科学者』、河合香
織『選べなかった命』など国内外の優れたノンフィクションを編集者として紹介している。

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このスピーディな社会でメディアはどうなっていくのか、現状はどうなっているのか....

どうしてもお話をお聞きしたくて、参加させていただきました。

 

下山さんのお話から

 

・新聞協会によると、2017年夏の調査で10年間で新聞の紙部数が1000万部数、失ったこと。売り上げベースで5900億円の減収。

(朝日や読売は1000億円減収。今でも2500~2600億円の収入があるが、大きな減収)

・この減収の大きなファクターは4Gのスマホの普及から。

・2008年iphoneの発売(Softbank)

・iphoneの普及2010年9%、2012年49.5%(4Gになってから)、2017年75%(若者はほぼ100%)

・読売は紙を主軸にした経営VS日経新聞は有料電子版に力を入れた。

・96年からYahooスタート。2000年には51億円の収入、2002年に読売がYahooにニュースを出し始めた(Yahooニュースは無料)、2005年には1000億円の収入。Yahooは広告費で成り立っているメディア企業。

・日経だけリーマンショック以来、売り上げが下がっていないのは有料電子版で成功したから。

・New York Times (NYT)がリーマンショックで1億9千万ドルから1億5千万ドルに1年で下がって、どんどんおちこんでいき、2011年に有料電子版をスタートしたものの紙の新聞が主体でいずれも読者数が伸びず、危機になった2014年に10人の有志が調査(Times Innovation Report 2014)。

・その報告では、①visual にならないといけない、②今まで電子版部門と紙の部門は別のビルにあったが、News room のプロダクトを届けるために一緒に働かないとダメ、③同質の人が集まって議論しても発想は生まれないから他の意見を取り入れるべき等があり。

・技術革新は一度起これば戻れない。変化を受容し発見を取り入れることが重要。

・新聞記者は固定観念を持っている人が多い。

・どんなに年をとっても発見によって考えや仮説を変えていくことが重要。それができない時は後退する。

 

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下山さんのお話に引き込まれながらメモを取りつつお話をお聞きしたけれど、正しく聞き取れていないかもしれません。

やはり下山さんの「2050年のメディア」(文芸春秋)を読ませていただかねば!と思いました。

 

今回の下山さんのお話をお聞きして私が思ったことは

 

・同じ類の人が集まって議論しても発想は生まれてこない。別の分野からの人に意見を聞く。
 

・自分のポリシーは持ちつつ、それに固執することなく、人の意見や話を聞き、変化や発見を受け入れるような柔軟な自分でいたい。

 

どちらかというとアナログ派の私は、スピーディに変わっていくこの世の中にやっとのことで付いていっている感じで、「今後付いていけるのだろうか」と少し不安に思っていましたが、歴史を振り返っても発見や変化は絶えず繰り返されているわけで、その変化を怖れることなく、受け入れていけるように頑張りたいと思いました(;'∀')  ボケてなんかいられない!