5月6日の日本農業新聞の「論点」に宇根豊さんが素晴らしい文章を書いていらして、感動しました。

 

下記、「論点」から

 

百姓は経験を積むほど、作物や生きものとの間柄が近くなり、隔てる垣根が低くなる。

愛(いと)おしく感じ、会わずにいられなくなるから、毎日田畑に通う。そして同じ生きもの同士という感覚に達する。こういう世界こそ、これからの未来に向けて再評価して、表現し直して、伝えていかなければならない。

これはスマート農業でロボットの機能に組み込むのは不可能だ。

平成の時代は、資本主義の先を模索した時代だったが、うまくいかなかった。

しかし、経済中心=人間中心では、未来世代に送る(贈る)文化が貧しくなることは、誰もが気づいている。人間の欲望だけを追求する時代は終わりにしたい。かつても今も、人間は生きものの一員ではないか。令和の時代には、この日本的な天地自然観が見直されてほしい。

 

 

農家の人が田んぼや作物に話しかける場面を初めて見たのは16年前のこと。
 

娘が中学の時に農村体験学習でお世話になって以来、仲良くさせていただいている宮城の生産者の久光家に私が初めてお邪魔した時、作物に向かって「わ~、またまた大きくなったね~♪」と子どもに話しかけるように畑の作物の顔を見ながら話しかける奥さんの睦子さんの姿を見て、最初は(゜.゜)

 

でも『花にも話しかけると成長が早い』とか聞くしな~と、私も睦子さんに倣って、それ以来、花や作物に話しかけるようになりました。(近所では「変なおばさん」と思われているかも(;・∀・))

 

実践しているうちに、花や植物も人間も同じ地球の生きものと体で感じるようになりました。

 

オーガニックや出来るだけ化学物質に頼らないで栽培している特別栽培農産物やエコ農産物を私が推奨しているのは人々の健康のためというよりも、

 

人間だけの地球でない、皆と共存している。だからこそ、地球が持続可能であるように私ができることはしたい!」という思いが根底にあります。

 

宇根さんとは何度も講演や「田んぼの生きもの調査」でご一緒して、いろいろと教えていただきました。実際に農業をなさりながら沢山本も執筆なさっています。

 

久々に宇根さんの文章に触れて、💛が熱くなりました。

 

皆さんもお部屋のお花や観葉植物でも庭やベランダの作物でも話しかけてみてくださいね。