お招きを受けてオーガニックビーフのセミナーへ。

 
まずは、やまけんこと山本謙治さんの講演
「多様化する牛肉ニーズとオーガニック&ナチュラル市場」
 
オーガニック事情
・全世界でオーガニック市場は11兆円を超えて、今後オーガニックがどんどん伸びていくこと。
・米国387億ユーロ、ドイツ95億ユーロ、フランス67憶ユーロ、中国59憶ユーロ(2016年IFOAMの調査による結果)
・フランスのオーガニック市場は22%もの成長。
・日本でもオーガニックスーパ―マーケットのビオセボンが店舗がどんどん増えていること。
・パタゴニアプロビジョンズというパタゴニアで販売している加工食品は全てオーガニック。
・医師も食の重要さを感じている人が増えている。大阪の「食で治すこと」を薦めている医師は、病院の1階にコールドプレスバーを設置し、医師への食の指導や講義依頼が増えているとのこと。

 

肉に関して
・今後は肉は「安ければいいグループ」と「ミドルグレードグループ」と「ハイグレードのグループ」に分かれ、ミドルグレード以上は、希少品種、健康意識の面からオーガニック&ナチュラルやアニマルウエルフェアの畜産物へ注目していくであろうこと。
・消費者は「情報」で肉を選んでいくこと。

・日本は牛を放牧できる土地が少なく、生産者も高齢化で減少している。日本の牛も多くはアメリカ産のコーンを食べて(遺伝子組み換え!?)、中国の乾燥ワラを食べていることを考えると、今後海外のこだわりの肉の需要も増えていくであろうし、海外に目を向けてもいいと思う。その際、オーストラリアはオーガニック牛肉は量が多く価格も良く日本の消費者には買いやすい。

・オーストラリアの農地の53%がオーガニック。これは牧草地が多くを占めているから。

・アメリカの肉は91%成長ホルモン使用で、オーガニックビーフは少ないため国内での供給量も足りないくらいで、海外に輸出する余裕などないのが現状。

 
次はアーケーディアンオーガニック&ナチュラルミートカンパニーの阿部聡子さんによる講演「オーストラリア産オーガニックビーフのご紹介」
 
・アーケディアンオーガニック&ナチュラルミートカンパニーは2005年に生産者と供給業者の友達同士で66頭の牛の飼育からスタート。
・グラスフェッドの牛肉は食べる草によって違い、今回紹介されたオーストラリアのArcadian のオーガニックビーフはクイーンズランド州の牛肉で(約90の農場、180,000頭)、100%grass fed (牧草のみで飼育)
・クイーンズランド州は半乾燥地域で草に虫がつきにくく、雨は適度に降るので雨水だけで草が育つのでオーガニック飼育が向いている恵まれた環境。

・アーケディアンオーガニックビーフは、2つのオーガニック認証を取得ーUSDAのNOP認証とオーストラリアのACO認証。その上、おいしさの保証であるMSA(Meat Standard Australia)の認証(マーブリング、肉色、脂肪色、発育度等)も取得。

・アーケディアンオーガニックビーフは農薬不使用の牧草を食べていて放牧されている牛の肉。

ホルモン剤投与なし。抗生物質使用なし。
・現在は日本のホテル合計年間30か所以上で使用。
・スーパーマーケットの取扱い35社以上(140店舗以上)
・東京60%、大阪14%、その他26% で需要はどんどん伸びている。
 
試食に出たオーガニックビーフ。
こんなに多くのお肉の試食があるとは...どれも美味しかったです。やはり赤身の肉はサッパリで量が食べられます。(でもあまりに多くて食べるのを助けてもらいましたが(^-^;)
 
これはテンダーロイン
肩ロース
リブロース
ストリップロイン
 
やまけんさん、阿部さん、ありがとうございました!