私の日系人の友達は皆日本びいきで、自分のルーツである日本に対する思いが強い。
 
一人の友達は前回来日した際、家系図を完成させたい!と新幹線に乗って遠い親戚に会いに行き、私も同行。
 
今回は彼女の祖母が父に宛てた手紙を訳してほしいと。
 
この手紙が書かれたのは第二次世界大戦中。
書かれた場所はアメリカの強制収容所。
敵国からの移民である日系人は持ち物や土地を搾取され、強制収容所に入れられて不安な毎日を過ごしたとのこと。
多くの日系青年は母国(アメリカ)への忠誠心を示すため、そしてそれによって家族を守るため、戦争で一番危険とされている前線を志願して命を落としたという話を聞きました。
 
友達のおばあちゃんの手紙は不平を言うことなく、ひたすら子どもの安否を心配し、子どもからの元気であるという便りを唯一楽しみにしている様子が手紙から伺えました。
おばあちゃんの手紙の最後の文章
 
「早く平和のくるのをお祈りして毎日をすごしています」
 
この文章に胸を打たれました。
どんなに苦しく、不安な毎日だったことでしょう。
 
私は日本で平和な時代を生き、有難いなと。
でも同時に今、世界で不安と恐怖でおびえている人々がいることを忘れてはいけないなと。
 
「平和を絶対に維持する!」という強い意識をしっかり常日頃持っていないといけないなと、おばあちゃんの手紙を読んで思いました。