実家の整理をするにあたって、多くの人々から親が亡くなってから整理した方がよいとのアドバイスあり。

 

その方が一気に処分できて楽と。

 

でも私は今、整理して本当によかったと心から思う。

 

母の「手放したくない!」病(!?)の対応は大変だったものの、物の整理をして残すものの選択をする際に、両親の学生の頃からのノートや写真の全てに目を通す機会を持てたのは本当によかった。

 

特に父親のマメさ、几帳面さが毎日の日記から伺われ、家事など全くしなかった父だったけれど、仕事のこと、皆のこと、国のこと、世界のことを毎日のように考えていたんだなと。

 

親は国際交流や人との交流を重んじてきて貢献してきたからお金がないのも無理ないなと。

 

写真を見ると、我が家に訪れた人々の数は数え切れず、外国人の友達だけでも数百名は訪れていて、皆楽しそう。

毎週末のように訪れるお客さんにご馳走を作ってにこやかにもてなした母もすごい。

母の書類等の整理が雑でも、あれだけのお客さん対応と家事をこなしていたのだから無理はないかなと。

 

父のアイディアはユニークで、沢山友達もいて、父の多くの友達に小さい頃から接することができたおかげでどんな人に会っても物おじしない自分がいるんだなと。

 

父のユニークなアイディアに母と私は大分振り回されたけれど、滅多にできない貴重な経験をできたなと。

 

今は父はまだらボケで、「あ~あ」とため息が出ることもあるけれど、父の素晴らしさ、良さを思い出すことができてよかった。

 

私が生まれたことを心から喜んでくれて、大切に育ててくれて、大変だった時も手を差し伸べてくれて助けてくれた父と母。

 

父と母が生きている内に改めて感謝の気持ちを持って接することができてよかった (この感動忘れないようにしないと!)

 

物を手放したくない病の母が 「写真はいらない。最近の写真が数枚あればよい」と。これは意外。

何日もかけて親の写真を整理した後で、そんなこと言われても~と思ったけれど、私は全部見れてよかった。

 

若い頃の父と母や親せきや親の友達に写真を通じて出会えてよかった。

タイムマシンに乗って過去に戻って懐かしい人々に会えたようで嬉しかった。

そして、長年の歴史を生きた父と母と一緒に時間をすごせて、過去の話も出来るのはなんて有難いんだろう。

 

私は娘達にあまり負担がかからないように60代の内にいろいろと整理しておこうと思う。

いつか娘達が私の所有物の整理をする時、「ママって変わっていたよね~」と笑いながらでもいいから写真や私の執筆物にざ~っと目を通して一緒にすごした時間を懐かしく思い出してくれたら嬉しい。