昼食後は移動して、モスフードサービスの本社へ。

 

モスグループの創業者の櫻田慧氏は、日興証券に勤務していてアメリカに駐在していた時に「アメリカで味わったとびきりおいしいハンバーガー」を日本人にも食べさせたいと思い1972年に東京の板橋区成増の八百屋の倉庫の一角9㎡(2.8坪)で創業。(マクドナルドは1970年に銀座に一号店を出店)

 

モスバーガーのMOSの由来

 

理想とする人間集団(自然を愛し、人を愛す)

 M (Mountain )  やまのように気高く堂々と

 O (Ocean)   海の様に深く、広い心で

 S (Sun)     太陽のように燃え尽きることのない情熱を持って

 

1973年に大ヒット商品「テリヤキバーガー」(味噌と醤油を使ったソースで味付け)を発売

 

1987年には後に農林水産大臣賞を受賞した「モスライスバーガー」を発売。

 

このライスバーガーの開発には2年かかる。
普通のご飯を固めると量が多すぎて食べられず、食べられる量にすると崩れるという問題があり、「焼きおにぎり」の手法‐焼いて、醤油を塗る‐で成功。今でもライスバーガーは店で焼いている。

 

てりやきチキンも1枚肉を直火焼きで店舗で焼いているそう!

モスチキンは醤油で下味付けて、米粉の衣をつけて揚げている(通常のフライドチキンは小麦粉を付けているので、違いを!)

 

モスグループの店舗数ーグループ総店舗数 1722店舗

 

モスバーガー(モスカフェ含む)

国内1333店舗 + 海外355店舗

マザーリーフ(ティスタイル含む 国内18店舗 (紅茶やコーヒーとワッフルの店)






モスクラシック        国内 1店舗

ミアクッチーナ(フードコート向け)国内3店舗

その他              国内3店舗

 

あえん             国内6店舗 (4つのレベルあり)店舗名は「亜鉛」に由来。

 亜鉛は味覚をコントロールするミネラル。

 これが欠乏すると味覚障害になる。


あえんの柳社長

chef'V                                         国内1店舗

GREEN GRILL       国内2店舗

 

ローカリゼーション 

 現地の嗜好に合わせるようにしている。

 

 ・台湾は全体的に薄めの味を好む

 ・韓国は辛く。

 ・オーストラリア人は身体が大きい人が多いから大きめに。

 ・タイ人は一度に多くを食べず、食事の回数が多いので、小さめに。

 ・タイ人で牛肉を食べない人対応。ハラール対応。グルテンフリー対応。

 

値段はセットで食べた場合の値段がその地域のバイトの時給になるような感じで合わせる。

海外では台湾250店舗、マックは400店舗)、シンガポール、香港、タイが仕事しやすい。

ベトナムにも進出を考えているが、野菜の確保が難しい(枯葉剤の影響で部分的にしか野菜がとれないので)

 

「ローカリゼーションすごいですね~」と隣に座っていらしたセブンイレブンの元執行役員の山口さんにお話したところ、セブンイレブンは地域に合わせておでんも8種類の汁があるとのこと!パンもセブンイレブン専用のパン工場あるらしい。

もともとセブンイレブン自体、元のアメリカのセブンイレブンとは全く異なっているし、これこそまさにローカリゼーションの実践!(日本の方がずっといい!)

 

そういえば、納豆のたれも九州と関東では違うところが多いし。

 

食品を扱っていると、開発して試作品作ってOKとなったら終わりじゃないから大変だな~と思いました。

 

あと余談ですが、モスバーガーの看板が赤色から緑になったのは、マクドナルドから似ていて紛らわしいとクレームがついたからだとか。