「できるようになったら楽しそうやな。」
息子は静かにそう言いました。
息子は4年生の3学期を
完全不登校ですごしました。
5年生になって、
超マイペースではありますが、
週に数回1時間とか2時間と給食とか
登校しています。
先週末は土曜日参観だったんです。
前日には、
「3時間しかないから、行けたら朝から
行く。行けたらな。」
って言っていたのですが、
いざ朝になってみると、
そうはいかず、
結局、参観に行く私たちと一緒に
3時間目に登校しました。
しかも、短縮授業になっていたようで
もうみんな裁縫に取り掛かってたんです。
一回前の授業で針に糸を通すことや、
玉結びの練習はすんでいたようで
みんな波縫いをしているところでした。
「先生1人では見切れないからお家の人
にも見てもらってね〜。終わった人は
お助け隊になってね〜。」
と先生がおっしゃったので、
私は息子の机に。
針に糸を通すところからだな、と
思ったところで、隣の席の男の子が
お助け隊になってくれました。
「糸は斜めに切るねん。糸切りバサミで
ここ切って。」と教えてくれて、
息子が切った糸を針に通してくれました。
「すごいねー。上手!ありがとう!」
って思わず私が言うと、
男の子は玉留めをしながら、
「切るのがめっちゃ上手やったから!
通しやすかった。」って
さらっと息子のことを褒めてくれる
のです。
ステキ!なんと優しい!
サラサラヘアの5年生男子に
ハートを持っていかれそうになっちゃった
のはここだけの話です(笑)
そこからは私が息子に玉結びと、
波縫いの方法を伝えていきます。
針と糸を触るのがはじめての息子に
一から教えるのは中々難しいことで。
針は真ん中より上を持つとか、
布はこう持つとか、
私にとっては当たり前のことが
息子にとってははじめてのこと
なんですよね。
家だと、「めんどくさい!やーめた!」
って言いそうな息子ですが
真剣に取り組んで失敗しても
またがんばるのです。
「息子のこんな顔、久しぶりに見たな」
そう思うと息子のことがいつも以上に
愛おしく感じられました。
どんな息子だっていい。
でも、いろんな顔が見られると
やっぱり嬉しい。
私の本音です。
自分勝手かもしれないけど、
感じるのは自由ですからね。
結局、波縫いを6目縫ったところで
時間になりました。
家に帰ってから、
息子はどう感じたのか、聞いてみると
「全然できなかったけど、
できるようになったら楽しそうやな。」
って言ったんです。
息子の中の素直な気持ち。
なんだかいいなぁ、と母は胸熱でした。
「できるように家で練習しよう!」って
喉元まで出てきた言葉を引っ込めて
「そっか。練習したくなったら協力
できるからいつでも言ってな。」
とだけ答えました。
まぁ、翌日抑えきれず
結局裁縫箱を出してきたのも私ですが(笑)
息子も割と乗り気で
糸を通すのと、玉結びの練習をしました。
授業中と同じ真剣な目。
私の助言もよく聞いてくれます。
でも、授業中と違うのは
「難しい〜」と言いながら、
上手くいかない時も2人で笑って
残念がりながら楽しんだこと。
その分、成功した時は2人で
大喜び。
10分ほどの時間でしたが、
いい時間でした。
今日も最後までお読みくださり
ありがとうございました![]()
