ある朝のことです。

 

 

駐車場から職場への下り坂を歩いていると、

 

 

「いい加減にしなさい!保育園に行くんだよ!」

 


と大きな声が聞こえてきました。

 

 

 


振り返ってチラッと見ると、

 

3歳くらいの小さな男の子と


その子の手をひき


道の端まで引っ張っていく


お母さんが見えました。




 

男の子は声を上げて泣いています。

 

 



その様子を背に歩きながら


私は自分の心がモヤモヤしていることに


気づきました。

 



 

幼い息子と、


今より少し若かった私のことを

 

思い出していたんです。

 


 

息子は1歳になる前から


保育園に通っていました。



 

はじめはよく分からないままに


連れてこられる感じで


預けられていたのですが、




1歳児クラスに上がる頃には


毎日が涙のお別れでした。


 

 

保育園から職場に向かいながら



 

私だってもっと一緒にいたいよ。


仕事になんて行きたくないよ。




そう切ない気持ちになることも

 

ありました。

 

 


夕方迎えにいくと


楽しそうに遊んでいて

 

「帰りたくない!もっと遊ぶ!」と


中々帰ろうとしなかったり、


 

 

先生から「すぐに泣き止んで遊んでましたよ」


って聞いて安心とがっかりとが入り混じった


ような気持ちになったり。


 

 

思い出すと、


その時しか味わえなかった大切な

 

気持ちがたくさんあったなと思うのです。


 

 

うちの息子は


保育園に行きたくない日が

 

時々ありました。

 

 

 

何となく行きたくない日もあったし、

 

 

節分の鬼が怖かった体験から

 

「◯◯組の時も◯◯組の時も


 鬼の日は休むって

 

 先生に言っといてよ!」

 


ってかわいらしい理由がある日もありました。

 


 

朝は時間が勝負なので


行きたくないっていう日は、


 

 

「先生にお休みしますって言いに行こう」と

 

保育園に連れて行って、そのまま先生に

 

お願いして逃げるように職場に向かった

 

こともあったし、

 

 

 

「いい加減にして!もう行くよ!」と

 

嫌がり暴れる息子をチャイルドシートに乗せ

 

何とかベルトのロックをかけたことも

 

ありました。



 

仕方ない、私は仕事に行かないといけない


から何としても息子を保育園に連れて


行かないといけないんだ、と


自分に言い聞かせていたけど

 

心の中は罪悪感でいっぱいだった。


 

 

 

子供を騙すなんて

 

子供を力で押さえつけるなんて

 

子供を怒鳴りつけるなんて



なんてひどい親なんだろう。


 

 


そんな風に自分のことを責めていたんです。

 

 

 

でもね、今なら分かります。


 

私も息子も


めちゃくちゃがんばっていた。

 

 

 

私だって本当は

 

嫌がる息子を休ませてあげたかった。

 

そんな日は仕事を休んでしまいたかった。

 

何日休んだからとか気にせずに休みたかった。



 

かわいい息子と、


離れたくないなって思う日もありました。

 

 

 

 

息子だって

 

今よりずっと小さかったんだから

 

ママと一緒にいたい日だってあって、

 

ママに仕事に行ってほしくない日だって

あって、

 

家で好きなおもちゃで遊んでたい日だって



あったんでしょう。

 

 

 

そんな思い通りにならない色々に


私も息子も

 

心の折り合いをつけてきたのです。

 

 

 

もうそれだけで

 

めちゃくちゃがんばっていた。




二人まとめてハグしてあげたいって、


今の私は思うのです。

 

 

 

小さかった息子ありがとう。

 

悪役になってまでがんばってくれた

 

私もありがとう。

 

 

 

そんな大変な時期をなんとかして


乗り越えてきたからこそ


今があるんですよね。


 

 

 

どっちが悪いとか全くなくって

 

罪悪感なんて全く必要なくって

 

戦友として共に戦ってきた同志なんです。

 

 

 

朝の親子を見て感じた


もやもやの正体は罪悪感だったんだな


と腑に落ちました。

 

 

 

お母さんと男の子

 

私に気づきをありがとうございました。

 

 

 

お母さん、怒っても大丈夫。

 

息子くん、わがまま言っても大丈夫。



 

全部うまくいっていますからね。


影の影からですが応援していますよ〜。

 

 





今日も最後までお読み下さり

 

ありがとうございましたにっこり