こんにちは、うちこし茜です。
子育てをしていると、楽しいことも、
嬉しいこともたくさんあるけど
そうじゃないこともたくさんあります。
子供のことかわいいな、大好きだな、
って感じられる日もあるけど
そうは感じられない日もあります。
そうやって過ぎていった日の記憶は
段々と薄れていくのですが、
ずっと忘れられないことって
ありませんか?
感情とセットになった記憶は
心に残りやすくなるんです。
中でも罪悪感とセットになった記憶は
心の奥に重く残っていきがち。
先月カウンセリングを受けてくださった
Aさんにもそんな記憶に残る出来事が
ありました。
Aさんの娘さんは中学3年生で
小学校中学年の頃から不登校です。
そんな娘さんが学校に行きづらく
なり始めた頃のある朝のこと。
その日、「やっぱり行けない」と言った
娘さんにAさんはがっかりしたそう。
言い合いになり、「もういい!」と言い、
押しのけた時に娘さんが尻もちをついて
しまったんです。
「ママに殴られた」とすぐパパに
電話した娘さん。
Aさんは危害を加えようとした訳でも
ないし、実際殴ったわけでもないのです。
娘さんに怪我もなく、
お昼ごはんも一緒に食べられたし
その後は何事もなく日常に戻ったそう。
当時のAさんは
「早く学校に行けるようにしてあげなきゃ」
「私が何とかしてあげなくちゃ」
と強く感じていたのです。
しかし、思いつく限りのことをやってみても
状況は変わりませんでした。
何もやってあげられることがなくなった
Aさんは自分のことを責めていました。
「小さい頃に私が厳しく育てたから
この子の自己肯定感が育たなかった。
私のせいで不登校になってしまったんだ」
そう思っていたんですね。
その気持ちを掘り下げていくと
「私がお母さんじゃなかったら
よかったのに」
という言葉が出てきました。
子供の不登校を経験されている方は
似たような気持ちを感じたことがある方も
少なくはないかもしれません。
私自身も同じような経験があり、
痛いほどわかります。
「明日は学校に行く」という息子の言葉に
期待していた気持ちを裏切られたような
行き場のない気持ちが怒りや悲しみに
なってしまったり、
それが通り過ぎた後に残る罪悪感。
Aさんの娘さんは、その頃
がんばって学校まで行っても、
階段で足が出なくなってしまって
引き返すということが続いていたそう。
行きたい気持ちはあるけど
体がついてこないのです。
娘さんがすごくがんばっていたこと、
今はもうこれ以上無理できないことを
Aさんは誰よりも感じていたのだと
思います。
そして、娘さんが
「学校に行く」と言っていた気持ちも
嘘ではないんです。
お母さんが心配していることも
学校に行けたら喜んでくれることも
娘さんは分かっていたのだと思います。
だから、
「行きたい」ではなかったかもしれないけど、
「行く」と決めていたのではないでしょうか。
娘さんもまた、お母さんを不安にさせて
しまう自分に対して大きな罪悪感を
抱いていたのだと思います。
尻もちをついたことがきっかけとなり
娘さんもまた、抑えていた感情が溢れて
パパに「ママに殴られた」と電話する
行動につながったのかもしれません。
Aさんに
「私がお母さんでなかったらよかったのに」
という気持ちをじっくりと感じて
もらいました。
すると、Aさんの気持ちに素敵な変化が
起きたのです。
次回に続きます。
カウンセリングの無料モニターを
募集します。
2026年1月7日(水)20:00〜
このブログから受付開始予定です![]()
詳細はこちらの記事をご確認ください。
今日も最後までお読みくださり
ありがとうございました![]()

