今回のブログでは五十肩の後遺症で肩が上がらなくなってしまった症例について記載していきたいと思います。
意外かもしれませんが五十肩の原因は現代でも解明されていません。関節を包む袋(関節包)の萎縮や癒着が原因と考えられたりなど推論は諸説ありますが、どれも決定的な根拠や証拠がないの現状です。
症状、所見としては、40~60代に多く発生し、発病後は徐々に肩の痛みが増していき、それに伴い関節運動にも制限をきたすのが主症状で、特に前方や側方へ肩を動かす動作や、髪を洗う動作、腕を後ろに回す動作が障害されることが多く見受けられます。また、寒い日や夜間などに症状が強くなる場合もあり、重度のものだと夜も寝られないほどの激痛が肩に走ります。しかも、症状はすぐに緩解することはなく、個人差はありますが半年から一年の間にピークを迎えその後症状は徐々に消失していきます、長期化した場合だと三年経っても症状が良くならない症例もあります。今回報告するのは、前述のように長期化して三年経っても可動域が戻らなかった症例です。
《女性 50代 清掃員》 五十肩(正式名称 肩関節周囲炎) 来院日H30年の夏頃
三年前に重度の五十肩を患う。当初は痛みが強く、少し動かしただけでも激痛が走ったため夜も眠れない日が続いていたそうです。しかし半年を過ぎる頃には症状はピークを迎え、痛みも次第に落ち着き一年を過ぎる頃には可動域の範囲内ならあまり強い痛みを感じることはなくなったそうです。
ただ、一向に改善しない症状もありました。それは肩関節の可動域です。
来院初日に当院で行った可動域検査では、前方と側方への腕の挙上はどちらもほぼ水平まで上がらず、角度にして60~70度までの範囲でしか腕を動かすことはできませんでした。それ以上は、肩のつっかえた感覚や痛みが生じ、受傷当初の激痛の辛い記憶も伴って無理に肩を動かすのは断念していたそうです。
《 施 術 》 理学療法で使われるAKAの理論をベースとした肩関節のストレッチ(当院オリジナル)
このような症例は、実は勿体ないことがとても多いです。というのも、五十肩の可動域を回復させるには積極的に運動療法を取り入れ、日常生活においてもできる範囲で肩を動かしていく必要があるからです。決して電気療法やマッサージなどで痛みが減弱することはあっても可動域が回復することはありません。
今回この患者様は最初に体験した激痛が恐怖となって肩を動かすことをあまりされませんでした。お気持ちを考えると仕方のない事かと思います。
そこで当院では運動療法の大切さを説明させて頂き、【当院オリジナルのストレッチ】を施させてもらうことにしました。
結果は良好で、施術も3回を迎える頃には患者様の可動域はほぼ全域にわたって回復しました。
もちろん個人差はありますし、正直ストレッチも当院の施術には珍しく忍耐が必要なものではありますが、早期に回復することができ大変喜んでいただくことができました。
五十肩の症状がピークを過ぎていること。ストレッチの際ある程度の忍耐が必要なことが条件になりますが、効果は期待できると思いますので肩が上がらずお困りの方がいましたらぜひ当院までご相談ください。