締めくくりはお騒がせ少女ーさいごの冒険 | 振り向けば二次元

締めくくりはお騒がせ少女ーさいごの冒険

ミスビアンカの冒険シリーズ第7弾で、最終巻です。
最後に相応しく始まった頃のような山あり谷ありハラハラドキドキの冒険活劇があるかと思いきや、そんなことは全くありません。まぁ、年喰って引退してるんだから仕方ないのかも知れませんが、2匹ともまだ運動能力はかなりあったみたいです。
シリーズ半ばから共通して言えることなんですが、囚人友の会は殆ど機能してません。
その点では、今回はボーイスカウトのシャーンが前半で経過報告係として働いたのは、少しだけ救われた気分です。それに、友の会から大使の姪御さんへのプレゼントもちゃんと彼女の手に渡ってめでたしめでたし。

今回の囚人は、囚人というよりは迷子です。
夢遊病で大使館の中を歩き回って、人形に呪いを掛けられ、戸棚の中に閉じ込められ……結構あっさりと解放されたにも拘らず、見つけた人はそれが捜索対象の人だったことに気づかず、大捜索はなお続くというお話でした。
おかげで、ビアンカとバーナードくんは、潜らなくてもいい地下水路に潜って、手抜き工事の天井が崩れるという被害に遭ってしまいました。その挙げ句に当初の目的に関しては収穫は無し。
まぁ、そこには居ないって情報だけは得られましたが…。
瓦礫の山にトンネルを掘りながら、2匹は再び大使館内の捜索へ戻りました。
それでも予定外の収穫はありました。誰にも気づかれなかった地下の天使像たちを救出することになりました。棚ぼたとは言え、立派な功績です。

それにしても、大使の奥さんってば変わった人ですね。
いくら相手がビアンカだからって、ネズミにウエディングケーキの見張りを頼むなんて…。
しかも、途中でビアンカが捜索活動のために別のネズミに見張りを頼んだのですが、これまた一目見て「ビアンカの代理ね」と考えられるところは凄いです。
普通は見た瞬間ギョッとするだろう(^_^;)
「あっ、ネズミがケーキにっ!!ビアンカはどうしたの!?」と追い払おうとしてから、そのネズミがケーキの横で大人しく立ってることにハッと気づくってのが普通の人の感覚だと思いますが、大使夫人は「あら?」とビアンカじゃないネズミを見てちょっと小首をかしげた程度ですぐに納得してました。
それだけビアンカを信頼してるってことかしら?
そもそも、その時ケーキのところへ来たのはビアンカに相談を持ちかけるためだったしね(^_^;)
 


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