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神戸楽器店 リードマンのブログ

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New Model LeD151Prs

LeD151Prsは埋め込みのエボニー(縞黒檀)のピックガードとデパペペ徳岡氏モデルLek-21hrs109以来のローズウッド指板を採用しました。甘めの音のローズウッド指板と芯のある音のエボニー指板の違いがはっきり分かります。


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トップ材はシトカスプルース単板。木目がまっすぐで間隔が狭く、白から淡い黄褐色。比較的硬質で歯切れ良いサウンドが特徴です。サイドバック材はトップ材と相性の良いインディアンローズウッド単板。縦縞の木目が美しく、高域から低域までバランスの良い音質が特徴です。


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ダブテールジョイント方式(蟻溝加工)で組み上げられた隙間なく完全密着の接合部。音の伝わりに最も重要な部分です。(6弦側)

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完璧な接合部。演奏性や鳴り音を左右する大切なポイントです。(1弦側)


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スローテッドヘッド。天神(ヘッド部)の突き板にはサイドバック材と同じインディアンローズウッドを貼っています。国内ではあまり見る事のできないブラスギヤのGotoh製peg。



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ネック裏のダイヤモンドボリュート。1つ1つ丁寧に手作業で削り出し、美しく上品な仕上がりでネックの強度を高めます。


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ヒール部はハイフレットが弾き易いように削り出しました。

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ピックガードはエボニー(縞黒檀)。表板と段差無く埋め込んでいます。高度な技術を必要とします。


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指板はローズウッド材使用、指板保護のためリンシードオイル風の英国産高級オイルで美しく滑らかに仕上げました。サウンドホール回りのロゼッタはアバロン貝とウッドのマルチで仕上げています。トリムは新たなデザインの物を採用し、天然の赤が映えるブラッドウッド材を使用。



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裏甲、胴の接合部に使用する補強材の蛇腹を通常の逆に取り付ける方式“リバースカーフリング”を採用し強度を高めました。

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製作者、小林大作と企画デザイン、今西健の両名のサインとシリアルナンバーを入れています。


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エボニー削り出しのピラミッドブリッジ。ブリッジサドルは牛骨製3.0mm厚、音の要となる調整はお客様の好みに合わせて弦高、オクターブピッチ、 各弦バランスをしっかり合わせてお渡しします。



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バインディング、ネックヒールカバーはホーリー材(聖なるという意味)を使用。お好みの位置にストラップピン取り付け可(※オプション)


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落ち着いた光沢のオールラッカー塗装で鳴りは抜群です。軽量かつ丈夫な専用ハードケースが全てのモデルに付属します。

LeadMan 今西
2015年2月 K.Country特注品3本長野県小諸市より当社まで納品に
来られて以来会っていなかったので,5月下旬 今後のK.Countryに
ついて小諸まで行く。

翌朝いつも泊まっているホテル近くの懐古園(小諸城址)を
散歩しました。
その時の風景です。


われる懐古です

三の門の裏側です,門をくぐり約10mほど入った所,左側にトンネルが
あり その上をしなの鉄道とJRが通っています通り過ぎると小諸駅の
北側にでます



小諸城址懐古園の案内図です

案内板の横に懐かしい機関車があります

懐古園内は緑が豊かで湿度も低く自然感たっぷりで,
土の道をゆっくり歩きゆとりの時間を過ごしました。

懐古園奥の方には天候が良ければ富士山が見えるところがありました。
あいにく霞がかかり観ることが出来ませんでした。


しなの鉄道小諸駅とJR小諸駅の同じところにありました


地元ニュースを観ていたら安曇野市では,マンホール蓋の
写真を撮る為にサイクリングを行う人達が話題だそうです



自然溢れる環境で湿気も少なく、人にもギターにも最高の環境で
ギターを製作している大作氏は昨年から今年にかけてギター以外
の楽器製作も手懸けておお忙しです,全ての工程を1人で行うので
年間製作本数も限られます。

K.Country製作に関して,お客様からカッタウェイ無しのモデルの
問合せが多くNewModelを思案中です
K.Countryファンの方々に1本でも多く持って頂き、演奏する姿を
いろんなステージで見たいのでこれからも,より一層バランスの
良い材料を使い,楽器として音色と音量バランスの良いギターを
K.Countryとして残していく為に,新たな事を考える時期を迎えました。


PS:以前にブログでご紹介致しましたスパイダーマンは
名神高速道路上り線岐阜羽島を通過して右側に新幹線
が見えて木曽川橋を渡りきって数秒後に左側民家の
屋根に居ます。

遠くに見えるスパイダーマン 近くのスパイダーマン スパイダーマン スパイダーマン正面

あれから5ケ月が過ぎましたが,その間に店頭のK.Countryも少なく
なり,小倉さんやデパペペファンの方々がよく来店され
「小倉さんのLek28hrsや徳岡さん使用のLek2hrsはもうないですよね!」
と言われます
今までは,年間36本から40本製作し30、40人の方達に喜んで
いただきました。
今は数えるほどで,非常に残念です。
限定で品質を高め価格を抑えたLek28hrs やLek21hrsを各6本でも
作る為に色々考えましたが,
未だ納得できる答えはでていません。

多くの数を作れるメーカーにお願いすることは可能ですが,
K.Countryの拘りの部分を理解し製作技を伝えることができるか?
また,その技がギターに生きて伝わるか?色々な工場・工房
を参考にしましたがまだ結論が出ていません。

5ケ月ぶりに大作君に会いに行きます。 紅葉の景色がホットするかも!



この、表・裏甲材は、現在三宮店に置いています。
指でつまんで、軽くたたいて音を確かめて下さい。
お好みが見つかれば、世界に一本のギターをお作りします。



アディロンダックスプルース

アディロンダックスプルース

原産地:北米東部
マツ科トウヒ属の常緑針葉樹(表板材)
ヴィンテージ・マーティンのギターに
TOP材として使用されていて有名です。
繊細かつパワフルなサウンドで、
最高のTOP材として位置付けられて
います。しなり具合良好です。

カリマンタンエボニー

カリマンタンエボニー

原産地:インドネシア、カリマンタン島
カキノキ科の広葉樹(裏板材)
木質は硬く強靭で耐朽性に優れる。
重量は重く、心材は水に沈むほど。
ギターでは指板に使うこともある。
音抜けが良く輪郭の良いサウンド。


アメリカンウェンジ

アメリカンウェンジ

原産地:アメリカ
マメ科の広葉樹(裏板材)
乾燥は非常に遅く、乾燥後は収縮
もなく安定性も高い。木目は細かく
硬質なので、パリッとした音が
期待できます。

インディアンローズウッド

インディアンローズウッド

原産地:東インド、マダガスカル
マメ科の落葉広葉樹(裏板材)
木質は重硬で、狂いが少ない。
低音から高音まで幅広いレンジを
もつオールマイティな木材。音の
輪郭も良い。

カーリーウォルナット

カーリーウォルナット

原産地:アメリカ中央部
クルミ科属の落葉広葉樹(裏板材)
材質の特徴は割れ難く、加工性も
良い。粘りと暖かみのある音質で
マホガニーと似た性質を持つ。
中でもトラ目のものは非常に貴重。


カーリーメープル

カーリーメープル

原産地:カナダ及びアメリカ北東部。
カエデ科の落葉広葉樹(裏板材)
乾燥は遅いですが乾燥中の劣化
は殆どありません。
サウンドは硬めで、高域が煌びやか
な印象。

ココボロ

ココボロ

原産地:中南米
マメ科の広葉樹(裏板材)
乾燥に時間はかかりますが、乾燥後
の寸度安定性は非常に高い。
倍音も豊かで、腰のあるサウンドです。

ハワイアンコア

ハワイアンコア

原産地:ハワイ諸島
マメ科の広葉樹(裏板材)
非常に明るいトーンなのでウクレレ
に使用される事が多い。倍音も良く
ニュアンスも出しやすいのでギター
にも最適な木材。

ブラジリアンローズウッド

ブラジリアンローズウッド

原産地:ブラジル
マメ科のツルサイカチ属の広葉樹
ローズウッドと同様に非常に硬く
密度が高い、古くからアコースティック
ギターの最高級材とされる。
別名ハカランダ。


ホンジュラスローズウッド

ホンジュラスローズウッド

原産地:ホンジュラス共和国
マメ科の広葉樹。
通称ニューハカランダ、共鳴性が
高く、強度も高い。艶やかな中高域
があり、コード演奏時の音の分離
も良い。

マダガスカルローズウッド

マダガスカルローズウッド

原産地:マダガスカル
マメ科のツルサイカチ属の広葉樹
ローズウッドの中では硬く重い。
美しい中高音域の倍音を持ちます。
音の立ち上がりも良く、弾力感も
あります。


レースウッド

レースウッド

原産地:ヨーロッパ全域
スズカケノキ科の広葉樹。
音はマホガニーに近く、高域が
出すぎないマイルドなサウンド。
独特な木目は美しく、高級家具など
にも使用される。



LeadMan 今西