「なんで?」「なぜ?」と質問する時には “why” を使うと習いましたよね。
でも、実は “why” は万能ではないんです。
冒頭の3つの文章に、”Why 〜?” を使っても全く問題なさそうですが、実はこんなふうに言うことが多いです↓
- How do you know my name?
なんで私の名前を知ってるの? - How do you know her?
なんで彼女のこと知ってるの?(どういった知り合いなの?) - How do you know so much about Japan?
なんでそんなに日本に詳しいんですか?
なぜ、”why” ではなくて “how” が出てくるのでしょうか?
“how” を英英辞書で調べてみると、こんなことが書いてあるんです。
in what way, or by what methods
(Cambridge Dictionary)
それに対して “why” の定義は、こうです。
for what reason
この違い、わかりますか?
“how” は、どのような方法・手段や経緯で、そうする(そうなる)に至ったのかを尋ねる「どのようにして」です。それに対して、”why” は単純に理由の「なぜ」を尋ねます。
ここでもう一度、冒頭の例文を見てみましょう。
「なんで私の名前を知ってるの?」
「なんで彼女のこと知ってるの?(どういった知り合いなの?)」
「なんでそんなに日本に詳しいんですか?」
これらの「なんで?」は、どういう経緯で私の名前を知っているのか、知り合いなのか、日本文化に詳しくなったのか、を聞きたいので “how” なんですね。
「どのようにして?」を尋ねる “how” には、他にもこんなものがあります。
- ‘She loves me.’ −’How do you know that?’
「彼女、俺のこと好きだぜ」「なんで分かるの?」 - How did you know it was my birthday?
なんで私の誕生日だって分かったの? - ‘You must be from Japan.’ −’How did you know?’
「日本出身でしょ」「なんで分かったの?」
お気付きの方もいらっしゃると思いますが、”know” という単語は疑問文で「なぜ?」と聞く場合は “Why do you know?” ではなく、
- How do you know?
- How did you know?
と “How” で聞くことが圧倒的に多いんです。
“how” で尋ねる質問は、どのようにしてという、そこに至る(そう考えるに至る)経緯(プロセス)を知りたがっている、ということを覚えておいてくださいね。
(kiwi-english.net より)