決まり文句の英語を応用へと活用しよう! | 「使える英語」推進者☆BANG-CHANG☆

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英語に関しては冬休み前には9割ゲットできるチカラまで自分自身を持って行きましょう!



決まり文句の英語を応用へと活用しよう!

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 私たちには幾つかの悪癖があります。その1つが、流暢に、フルセンテンスで英語を話せないと話したことにはならないと考えている点です。これは大変な誤りで、1語、2語でスパッと通じる例はいくらでもあります。


 例えば、“How are you?”(お元気ですか)と聞かれれば、“Good.”(いい調子ですよ)や“Not bad.”(まあまあです)と答えれば良い。テロ事件について聞かれれば、取りあえず、“Horrible.”(恐ろしいです)。会社の同僚のことを聞かれて、「とても手際の良い人ですよ」と言いたいのであれば、一言、“Efficient.”と言えば良いのです。どうですか、あなたはこれらの語句を使えますか。

決まり文句を徹底的にトレーニング

 さて、語句の次に攻めないといけないのは、7語ぐらいまでの決まり文句とその応答パターンです。例えば、


  • A:How was your weekend?(週末はどうでした)
  • B:I had a great time.(楽しかったですよ)

のような決まった会話のパターンは、徹底的にトレーニングしておくべきです。会話の中には「決まったやり取り」というのが結構ありますので、それに慣れておくと心の余裕ができて会話を続けやすくなります。


 決まり文句や決まった会話パターンというと、「それでは応用が利かない」と思う人がいるかも知れません。決してそんなことはありません。例えば、上の会話例1つをしっかりと練習すると、つぎのような会話もすぐにできるようになります。


  • A:How was your trip?(旅行はどうでした)
  • B:I had a great time.(楽しかったですよ)

 つまり、決まり文句が応用につながっていくのです。さらに次のようにも展開していけます。


  • A:How was your presentation?(プレゼンテーションどうだった)
  • B:I had a hard time.(大変だったよ)

 日本語で脳内のネットワークを起動させ、「意味のイメージ」をしっかりと頭に置きながら、音声で耳から覚えつつ、声にも出して、徹底的にトレーニングするのです。日本語を耳にすると、口が勝手に動いて英語が出てくるぐらいにまで身に付けると、それは使える表現となります。


   私はこれを「瞬間通訳」と呼んでいます。例えば、同時通訳者は日本語を聞くと即座にそれを英語にしていきますが、そのとき英作文をしているわけではありません。彼らは話されている日本語の「意味のイメージ」をつかむことに集中しています。そして、つかんだイメージに対して、英語ならこのような言葉を使うと判断して置き換えているだけなのです。


完璧主義は排除、「遊び心」が重要

 ただ、ここで1つだけ注意点があります。それは、私たちのもう1つの悪癖である、「完璧主義」です。「漏れなくすべての表現を覚えよう」、「出て来る順番に覚えよう」、「覚えきるまでは次のページには行かないでおこう」――これらはすべて誤った発想です。こんな考え方でいるといつまでたっても英語は身に付きません。


 漏れなく覚える必要なんてありませんし、順番に覚える必要もありません。また1ページ1ページを完璧に覚えてから次に進む必要もありません。あなたが覚えたいものを、覚えたい順序で、覚えたい分だけ覚えれば良いのです。


 英語をマスターするには、ダイナミックな発想が必要です。平たく言うと「遊び心」です。「ゲーム感覚」といっても良いでしょう。テストや文法に追われてきたせいか、私たちはとても生真面目です。しかし、残念ながら、脳は生真面目に動くようにはできていません。生真面目どころか、はっきり言って、“気まぐれ”です。こう言われてピンとくる点がありませんか。「そういえば、テスト前になると、なぜかテスト範囲以外のことが頭に入ってきた」とか、そんな経験は誰でも持っているでしょう。


 しかし、「生真面目でない=能力がない」ではありません。人間はだれでも驚くべき記憶力を持っています。例えば、あなたは英語を覚えるのは苦手なのに、ビデオゲームの必勝パターンや登場キャラとなるとやたら詳しいといったことはありませんか。あるいは、クルマの話、ゴルフの話となるとネタが尽きないということはありませんか。


 なぜ、こんなにも巨大なギャップがあるのでしょうか。それは英語には気が向いていなくて、ビデオゲームやクルマ、ゴルフには気が向いているからです。これは言い換えると、「心の集中」が起こっているということです。


 学習というのは「集中力」がすべてです。集中さえしていれば、20分程度でも20~30語程度を問題なく覚えられます。逆に集中していないと、たとえ1時間かけても10語も覚えることはできません。

硬直した心を解き放つ

 さて、それでは「集中」を引き起こすにはどうすれば良いでしょうか。その確実な方法の1つが、このコラムで繰り返し述べてきた「日本語を利用すること」なのです。そして、2つ目の方法が、上記のように「遊び心」を持つことです。つまり、変に自分を追い込まず、常に「遊び心」を持って、どうすれば気楽に、楽しく学べるかについて工夫することが大切なのです。


 例えば、ここに10の英文があるとすると、その中の3つについて、上記のようなレベルにまで身に付ければもう上出来です。あとの文については、7~8割程度で放っておいて、また気が向いたら取り組めば良いのです。それぐらいの気持ちで十分なのです。


 少なくとも、「なるほどこう言いたいときには、こう言うのか」と思うだけでも、すでに“ゼロ”の状態からは確実に進歩しています。その小さな達成感の積み重ね、何気に自分を誉めるプラスの思考の積み重ねが、徐々に英語に対するオープンで前向きな気持ちにつながり、封印されていた能力を引き出すのです。


 しかし、日本人はこれがなかなかできません。テストに追い立てられ、心が硬直してしまっているからです。英語の学習というと“記憶力がない”と嘆く人が必ずいますが、英語をマスターする上で最大の障壁となっているのは記憶力ではありません。それは、この硬直した心なのです。


 「遊ぶ感覚」で勉強して良いのです。「ゲーム感覚」で学んで良いのです。基本的な学習テクニックさえ理解していれば、あとは自由自在、好きなように伸び伸びと勉強すれば良いのです。


 最後に面白い話をしましょう。私の教え子に、自分で自然にこの点を悟って、驚くべき進歩をした人がいます。そこで私はその学生に、ほかの学習者のためにレポートを書いてほしいと頼んだのですが、数日して渡してくれたレポートのタイトルが、なんと、「遊びながら学ぶ極意」だったのです。



池田 和弘
大阪観光大学国際交流学部准教授

「学習者に優しい」をコンセプトに、認知言語学、レキシカル・グラマー、エマージェント・グラマー、並列分散処理など最新の知見を駆使して、受験英語と実用英語を融合。日本有数の英語学習法のスペシャリスト。


(日経ビジネスONLINE より)




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