秋のお彼岸も過ぎ、いくぶん残暑も和らいできたように感じます。
Leadのお子さんたちも涼しげな装いで授業に来ることが多くなりました。
さて、皆さんは“セルフアドボカシー (self-advocacy) ”という言葉をご存知でしょうか。
日本語で「自己権利擁護」と訳されますが
障害や困難のある人が自分に必要なサポートを
自分でまわりの人に伝え、理解してもらうことを意味します。
“誰かから”サポートされるのを待つのではなく
“自分から”必要なこと・してほしいことを主体的に伝える。
これは、本人が自立して生きていくためにも必要なスキルですよね。
発達障害はその特性も程度も本当に千差万別で
本人は困っていても見た目ではわかりにくいため、
伝えなければ理解されないことも多々あります。
さらに言えば、障害の有る無しにかかわらず
全ての人が様々な人間関係において心地よく過ごしていくために
大切な概念とも言えます。
そういえば、私自身も普段から家族に
「急に予定が変わるとプチパニックになるから、早めに言ってね」とか
「言われたことすぐ忘れちゃうから、付箋に書いて貼っておいてくれる?」
などと伝えています。
娘は「え~もうめんどくさいなぁ~ったくしょうがない!」とブツブツ言いながら
付箋に私が忘れそうなことを書き、
絶対目につきそうな所を選んで貼っておいてくれます。
身近なことで言えば、こんなことも“セルフアドボカシー”でしょうか。
世の中は、察することやさりげない配慮が上手な人ばかりではないけれど
逆に、言葉でちゃんと伝えられれば理解し、協力してくれる人もいたりします。
“自分から”必要なサポートをうまく伝えながら
お互いに協力し合えるような、よりよい環境をつくっていきたいですね。
「そもそも、どんなことに困っているのか自分でもよくわからない」
「どんなふうに伝えたらいいのか・・・難しい」
と思う方は、身近な人にそう伝えることから始めてみましょう!
Everyone needs some help.