今年の長い長い休校期間中、

家で一人で過ごす子どもたちも多かったのではないでしょうか。

 

それぞれに臨機応変に対応しなければならず

子どもたちだけではなく親御さんにとっても

本当に大変な数ヶ月だったに違いありません。

 

我が家で言えば、いくつか反省すべきことがありました。

その一つが娘(小5)の、スマホとの向き合い方です。

 

一人で留守番をすることも多いため、何かあったらと思い

スマホを持たせることにしました。

ルールを決め、さらに「Kids Place」というアプリを入れ

使える機能を限定し、知らない人とはつながらない設定にしました。

娘にはネットの便利さと危険性を伝え、よく話し合って渡したので

大丈夫だと思っていました。

 

ところが、私よりもはるかにデジタルに強い娘は、

いとも簡単に外部とつながる方法を見つけ

ネットで複数の知らない人たちとチャットで話していたのです。

 

当然、私は激怒しましたムキーむかっ

娘もブチ切れて暴れ、もう取っ組み合いのケンカに発展です。

そして戦いに2人とも疲れ果てた頃、私は思い出したように聞きました。

「なんで知らない人とチャットなんかしようと思ったの?」

 

・・・すると、娘は顔を曇らせ、今度はしくしくと泣き始めました。

「だって、さみしかったんだもん・・・」

「うちは兄弟もいないし、外出自粛で遊べる人もいないし、

ママとパパは仕事でいつも忙しいし声かけられなかったんだよ・・・」

「それに、家で私の好きなゲームの話しても全然興味なさそうな顔するし

だから話の通じる人と楽しく話したかったの!」

 

私は胸をグサッと刺された思いがしました。

あぁそうか、私がわかっていなかったんだ。

ちゃんと向き合えていなかったのだ、と。

 

「そうだったんだ・・・ごめんね。

よし、わかった!じゃあママがそのゲームやるよ!

そのゲーム覚えてママが話し相手になる!だから最初から教えて!」

 

と伝えたら、娘はさらに「わぁぁぁ~えーんあせる」と号泣。

「ママ機械苦手なのに絶対無理でしょうよ~」と泣き笑いしながら

比較的簡単に遊べるゲームを選んで、やり方を教えてくれました。

その日は家事や宿題はもう、そっちのけです。

でも思い切り親と遊んで、泣き疲れて、

娘はぐっすり眠りについたのでした。

 

別の日、娘が落ち着いている時に

あらためてスマホやゲームの使い方について話し合いましたが、

子どもがルールを守ることを求めるだけではなく

親も、子どもの気持ちを理解しておかなければならないということを

今回のことで学んだ気がします。

 

子どもたちがネットやゲームの世界に居場所を求める理由。

親には気を遣って言えない心の声。

そうした背景があることを、忘れたくないなと思います。

 

そして私は、苦手だったゲームが

1年後には得意になっているかもしれません・・・ゲーム