空気が日ごとに澄み、空が高く感じられる季節がやってきました。
うろこ雲がきれいで、ついそのゆったりとした流れに
見とれてしまう今日この頃です。
子どもたちは夏の疲れが出てくるどころか
やっと涼しくなった公園で元気いっぱい走り回っています。
夏の厳しい暑さと冬の耐えられない寒さとの間に
こういう穏やかな季節は、やっぱり必要ですね。
新年度から半年が過ぎ、先日のLead授業報告会では
生徒さんたち各々の成長の様子が報告されました。
その中でハッとさせられたお話があったのでご紹介します。
絵日記や作文は苦手にしているお子さんが多いと思いますが、
「誰に向けて書くのか」をはっきり設定すると
子どもたちは書きやすくなる、というお話です。
授業中、なかなか鉛筆が進まなかった生徒さんに
「お母さんに向けて詳しく教えてあげるように書いてごらん」
「お友達にわかりやすく伝わるように書いてごらん」
など、その都度「誰に向けて書くか」を設定するだけで
断然、スムーズに書けるようになったそうです。
なるほど、一気にイメージが広がり気軽に書き出せそうです。
ポイントは、その子にとって大好きな人を設定すること。
嫌いな人や特に興味のない人をイメージしたら、
もっと書けなくなるかもしれないですからね。
作文は技術的に上手かどうかより、
本当に感じたことや思いがちゃんと伝わってくるかどうか、
その子が「自分の言葉で言いたいことを伝えられた!」と思えるかどうかが
大事だと思います。
書き方のルールや様々な制約に縛られず、伸び伸びと表現できる力を
ぜひ育んでいきたいですね。
いつもやっていることでも
単純な気づき一つで大きく変わることがある、ということを
改めて教えてもらった気がしました。
手が止まっていたら
その子どもの気持ちになって方法を考える。
その基本を忘れずにいたいと思います。