先日、イギリスの学校の先生がTwitterで紹介した

一つの詩が話題になっています。

授業の一環で

“上から読んでも下から読んでも成り立つ詩”をテーマに

その先生は生徒たちに課題を課しました。

すると、10歳のある生徒が次のような詩を作ったのだそうです。

 

出典:https://twitter.com/Jb5Jane/status/1100809314707611648/photo/1

 

“Dyslexia   ディスレクシア(読み書き障害)”

 

I am stupid.   私は馬鹿だ。

Nobody ever say   誰も言ってくれない

I have a talent for words  私に言葉の才能があるなんて。

I was meant to be great.  私は素晴らしい人間になるはずだった。

That was wrong.   でもそれは間違っていた。

I am a failure.   私は出来損ないだ。

Nobody could ever convince me to think that   誰も私を納得させることはできないだろう

I can make it in life.   私が人生で成功できるなんて。

 

まさに、障害を抱えた人生への苦悩や、自尊心を失くしているつらさが

キリキリと伝わってくる詩です。

ところが、最後に“Now read up.  じゃあ下から読んでみて。”

とあります。

下から読むと・・・

 

I can make it in life.  私は人生をうまく生きていける。

Nobody could ever convince me to think that  誰も私を説得することはできないだろう

I am a failure.  私が出来損ないだなんて。

That was wrong.  それは間違いだ。

I was meant to be great.  私は素晴らしい人間になるはずなのだから。

I have a talent for words  私には言葉の才能がある。

Nobody ever say  誰にも言わせない

I am stupid.  私が馬鹿だなんて。

 

という、全く逆の内容の詩となるのです。

これを書いた生徒自身が

ディスレクシアであるかどうかは不明ですが

もしそうだとすると本当に言葉の才能がありますし、

もし本人自身のことでないのであれば

当事者の立場に立って

当事者の気持ちをよく想像しなければ書けない詩です。

いずれにしても

10歳の子どもがこれを書いたなんて

本当に驚きです。

 

大人がどんなキレイな言葉で説明するよりも

子どものみずみずしい感性が訴えるものの方が

ダイレクトに突き刺さり

人の心を動かすのでしょうね。

 

そして、詩に出てくるように

「馬鹿だ」とか「出来損ない」という言葉を

彼らが日々浴びているのだろうという現実を、

私たちはきちんと受け止めて

改めて考えるきっかけにしたいものです。