今月の遺児支援研修会では
恒例の模擬授業を行いました。

模擬授業もかなり回を重ね、
先生方もだいぶ慣れてきていたので
より質の高い授業を展開できるよう
今回は少し趣向を変えてみました。

こちらから先生方にはあえて
数人の生徒さん(仮)の情報を紹介するだけにしました。

例えば、
ケース① Aくん(小3)
・読むことは得意だが、書くことが苦手。
・漢字が大嫌いでなかなか覚えられない。
・計算は得意で集中できる。
・おしゃべり好きで人懐こい。
・理科の実験は好きだが暗記は苦手。
・社会は特に歴史に興味があり、かなりの知識がある。・・・etc.

こうした情報から
自分だったら何を使いどのような授業をするか
ということについて先生方に考えていただきました。

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話し合いの時間を設けましたが
いろいろなアイデアが出るわ出るわ・・・
予想以上に活発に意見交換が行われ、
私自身聞いていて楽しくなるほどでした。

そして、いよいよ模擬授業。

ある先生はテキストは全く使わず、
生徒さんの好きな歴史を切り口に
漢字や作文の学習へとつなげる
面白い授業を見せてくれました。

先生:「Aくんは今日学校で何したの?」
Aくん:「えっと、体育の時間にドッヂボールして、給食食べた。」
先生:「そっか~。ドッジボールはAくんのチーム勝った?負けた?」
Aくん:「勝ったんだよ!」
先生:「すごいね。ところでAくんは歴史上の人物で誰が一番好きなんだっけ?」
Aくん:「織田信長。」
先生:「じゃあ、今日Aくんがやったことを織田信長に置き換えて文章を書いてみようか。」
    「・・・織田信長が、体育の時間に・・・ドッヂボールをして勝った。
    そのあと・・・給食をみんなといっしょに食べた。」
    「ここに出てきた漢字に線を引いて、いっしょに書いてみようか。」
   ・・・つづく。

Aくん役の学生さんは、思わず笑ってしまいながら
ぐいぐい授業に引き込まれていました。
こんな楽しい授業だったら、嫌いな漢字にも自然と取り組めそうですね。

私が見ていたのは
・その子の好きなことや得意なことをヒントとして取り入れているか
・先生の教えやすさではなく、その子の学びやすさに即しているか
・先生自身の持ち味・自分らしさを活かしているか
という点です。

その意図が先生方にはよく伝わっていたようで、嬉しくなりました。
質の高い授業をしていくためには
何年経っても、他の人のやり方を見て学んだり
頭を柔軟に変革したり、引き出しを増やすことが必要なのだと
私自身あらためて感じました。

現場で活かすための模擬授業。
毎回学びが盛り沢山です。