先日、3歳になった娘の
初めての七五三詣りに行ってきました。

いつもはやんちゃで泥だらけになって駆け回っている我が娘。
美容院で髪をキレイにまとめてもらい、薄化粧までしてもらい
初めて着物にも袖を通して
さぞテンションが上がっているか[emoji:i-184]と思いきや
・・・完全に固まっています。
まばたきもせずに無表情で
変わっていく自分を見つめています。

写真撮影では作り笑いができず落ち込み[emoji:i-195]
神社では「あらカワイイ~[emoji:e-266]」と声をかけてくるおばちゃんたちから
必死で逃げていました。

家族・親戚からの写真攻めに
「もうやめて!ヤダの!」と顔を隠し
帰宅後、すぐに着物を脱いでしまった娘・・・

はしゃいでいるのは大人ばかりで
本人は嬉しいものではなかったのかも・・・
と反省していると、
「ママ、車の鍵貸して。着物一人で返しに行ってくる。」
と言います。
よく聞いてみると、
”着物をレンタルしてくれた美容院に自分で返しに行って
「ありがとうございました」と伝えたい”
とのことでした。

「わたし、今日でもうおねえさんだから。
 一人でありがとう言えるもん[emoji:v-353]」
そう言いながら”鍵をよこせ”と手を出しているのです。

とても凛々しいその顔を見たら
「あぁ、七五三やってよかったな」
と思いました。

周りが期待するような笑顔は見られなかったけれど
それは嬉しくないからではなくて、
この子はこの子なりの感じ方で
”七五三”というものを体感していたのですね。
そして、”自分は成長している”ということを
心の中で静かに実感して
誇りにさえ感じたのでしょう、
車の運転にまで挑戦したくなったのでした。

その後、私の運転で(笑) 美容院に向かう車の中で
娘は結局爆睡してしまいましたが(疲れたのですね)、
彼女にとっては本当に
大きな大きな一日でした。

子どもの成長を祝う伝統行事って
ただ”記念に残す”という目的の他に
子ども自身にとってもこんなに大切な意味があるのだということを
私は初めて知りました。

そういえば、日本には
子どもの成長を祝う行事がたくさんあります。
面倒くさがらずに
親としてささやかでも丁寧に祝ってあげたいなと
気持ちを新たにした一日でした。