津波の被害が大きかった名取市で
子どもの心のケアを続ける心療内科医・桑山紀彦さん。

桑山さんは
つらい体験をした子どもたちが
率直に自分の思いを語れる場が必要だと話しています。

家では親御さんの苦労を見ているので自分の気持ちを抑えてしまう。
外でも大人が不自然に話題を避けると、大人の気持ちを察して話せなくなる。
でも本当はたくさん話したい!自分の体験を誰かに伝えたい!
という子どもは多いそうです。

もちろん無理に聞き出すことは禁物ですが、
タイミングを見て適度に表現してもらい
その過程をしっかり受け止めてあげることも
子どもの傷付いた心の回復や整理には必要なのだと知りました。

私は今、津波で家を失くした子の学習支援をしていますが
実はこれまで一度も
”その時”のことを聞いたことはありません。
なるべく他の事(楽しいおしゃべりや勉強)に集中できる時間を提供すること、
未来について前向きに考えられる時間を提供することが
私の役目だと思ってきました。

でももしかしたら、そんな私の雰囲気を察して
話したいことも話せない時があったかもしれません・・・

子どもが心から安心できる空間をつくること。
その子のサインを見逃さないこと。
そして子どもが話したい時に丁寧に耳を傾けることのできる大人であること。

それも学習支援のうちの一つだということを忘れずに
日々の授業に臨みたいと思います・・・