感情が動いた瞬間を、文字で書き表したい。
でも、動きのあるものを静止画で表すのは難しい。
同時に、感情が動いた瞬間を捉えるのも困難だ。
流れる水をつかもうとするようなこと。
陳腐になるのは嫌だけど、仕方なく書く。
目が合った瞬間を思い出す。
やっぱり、目が合うことって特別だ。
最近、どれぐらい目を合わせることがあっただろうか。
目を合わせずに生きるっていうことは、半分「生きていない」ともいえるんじゃないか。
「目は口ほどにものを言う」、もしかしたら、言葉が出なくてよかったのかもしれない。
たぶん、何かをしゃべっていたら、今度は目を見る余裕がないから。
目が合った瞬間、君がそこに存在し、僕もそこに成立していた。
今はまた君が消えて、姿を見ることができても、それは「あのときの君」とは別人だ。
じゃあ今現在、僕は存在しているのかな?
君の瞳に映った瞬間、僕は僕を認識した。
絶対的な自分を認識することが可能なのかは知らない。
普通は、相対的に自分を構築していくはずだ。
乾いて色褪せていた心が、久しぶりに瑞々しさを感じた。
振り返ってみて、そこに価値を見出してみる。
…なんて真面目に書いていたら、なんだか肩の力がふっと抜けた気がした。
今度は、いつ、どこで君の存在を見つけられるだろうか。
そして同時に、どんな場所で僕の存在に気づけるだろうか。