蘭鋳(らんちゅう) | パティスリール・ポワソン通信

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横浜市港北区新吉田 
閑静な街にある小さな洋菓子店

らんちゅうという金魚をご存じでしょうか?

金魚とひとくちにいっても多くの品種があります。とくに最近は新しい品種がどんどん増え数えきれない程です。

さて、らんちゅうの特徴としては比較的体が丸く、背びれがなく、頭に肉瘤というプニョプニョしたものが乗っかっています。この金魚を愛らしいという人と、気持ち悪いという人に別れる個性的な金魚です。
実は、全国いたるところに愛好会などがあり品評会などが行われる人気の品種です。特に良い魚になると一匹、?百万円で取引されるようです。

そのらんちゅうを自宅のベランダで何匹か飼っているのですが、和金やコメットなどとは体の構造が違うため素早く泳ぐ事が出来ず、ゆったりのんびり泳いでいます。このしぐさがとても可愛くかなりの癒し効果があります。
休日は朝からビールを飲みながら、らんちゅうを眺める、というのがとてもリラックスできる時間です。

そもそもどうして金魚を好きになったかというと、中学の授業の一環で「関西地方の産業を学ぶ」という時間があり、生徒たちがグループに分かれて現場見学をする、という授業がありました。
そのテーマの一つに「金魚の産地、大和郡山で金魚を学ぶ」というのがあり、おもしろそうだと思い、友達と二人で大和郡山に出かけたのがきっかけです。

ペットショップで金魚は何度も見たことはありましたが生産地へ出かけるのは初めてで驚きの連続でした。
町に大きな田んぼのようなものがたくさんあり、それが実は金魚の養殖池だったとか、金魚専門の歴史博物館があったり、見たこともない大きな金魚の展示館だったりとか・・・

その日一日中、大和郡山を案内してくれた方がらんちゅうを飼育されていた方で、大和郡山の歴史や金魚・らんちゅうの飼育法などを熱心にお話してくださいました。
帰り際に小さならんちゅう数匹と飼育法が詳しく書かれた本をプレゼントしていただきました。
それがらんちゅうを飼いだしたきっかけです。
いまでもその本は私にとってらんちゅう飼育のバイブルです。




毎年、子供を生ませて飼育していたのですが、ここ2年ほど都合がつかず子引きをしていませんでした。
上の写真は、同じらんちゅう好きの先輩と埼玉の養魚場に行った時に購入した魚です。
久々の当歳魚です〈金魚は生まれた年を当歳と数えます)

じっくり育てたいと思います。