母とふたりで旅行に行った時のことです。


この話は、ものすごく
自分の都合の良いように
解釈してるので、(いつもだけどwww)
つっこみどころ満載だとは思いますが、
そのあたりは大目にみてくださいませm(__)m


おととし、父がなくなってから、
私はひとりっ子なので、
母とふたりで物事を相談する機会が
とても増えました、当然のごとく。

でも、どうしても
ふたりの方針が合いません。

いつもおたがいの意見を言い合って、
結論を先延ばしするか、
私が折れるか、
そんな状況に
私はうんざりしていました。

母も快くは思っていなかったはずです。


今度も旅先で、
「お金持ちは長所にあたるか?」
って話題になった時も、

母にとって長所は、
優れた力や、富や美であり、
私にとっては
そのひとの資質でしかない、
と、視点がまったく違いました。

「それじゃお母さんのいうところの
短所だらけのひとはどういうひとなの?」

「そうね、わからないけど、
生きていくのが大変なんじゃない?」

ひえ~!
いちばんおっかないと思ってたことを
母はさらっと言ってのけました!

<能力がないと生きていけない。>

出来ないことがあるって認められない。
だって、なんでも出来ないとダメだから。
って、私はずっと思っていました。

教えてもらうのに抵抗がある。
自分の苦手を受け入れられない。
知らないことに手を出せない。

だって、出来ないことがあるって
気がついちゃったら、生きていけないから。


今では自分のダメを、
そんな風に思っていた自分を、
静かに見つめるようになったけど、
チクチク!!!ってすることだって
まだまだたくさんあります。

いやー!
私の心のど真ん中に
バズーカがドーン!


「でもね、自分に短所があると思うから、
向上心が生まれるんじゃない?」


母の口から
向上心って言葉が出るなんて、
まあ~なんて似合わないんだろう
と思いながら、

でも、彼女の考え方にも
耳を傾けようと思いました。

母は、
コンプレックスから
がんばる力が生まれると
信じているんだ。

私にとって
恐れとしか思えなかったことも、
母にとっては
大切な教訓だったのかもしれません。

出来ないこと、苦手なことの種から、
咲かせたかったのは、
向上心という名前の花だったのでしょうね?
お母さん。

私の中では恐怖が群生してしまったけど、
ひとそれぞれ、
同じ種からも違う芽が出るんでしょ?


その後、
何を思ったのか母が、
「よくここまで大きくなったね。」
と、言ったのが可笑しかった。

いくつになっても、
子どもは子どもなんだね。