男たちの慟哭・・・軍艦島 | 千葉県・浦安市の料理教室Le Foyer(ル・フォワイエ)

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長崎港から19kmの沖合にある軍艦島に行ってきました。
海底炭鉱の島で、
南北480m、東西160mの中に
高層鉄筋アパートが立ち並ぶその外観が
軍艦「土佐」に似ていることから「軍艦島」と呼ばれています。
炭鉱閉山後、長い眠りについていましたが、
昨年、世界文化遺産の候補に推薦されたので、
脚光を浴び始めました。

長崎港から50分
 
猛烈な荒波に揺られて、限界を超えた頃やっと到着。
「このくらいの波はごく普通、海が荒れると接岸できなくなる。」
ウソでしょ・・・沈むかと思いましたよ・・・

上陸した島は、崩れた建物が多く、廃墟化していました。
 
 
海底炭鉱なので、採掘作業は海面下1000m以上
勾配はきつく、気温30度、湿度95%
ガス爆発の事故も多く、仕事は過酷を極めました。
 

給料や食事などの嘘の好条件で
騙されてやってきた鉱員が多く、
劣悪過酷な島の生活に耐えられず泳いで島抜けをしたり、
自殺する人も多かったと聞きます。
「島抜け」をしても溺死するか、
失敗して連れ戻され、拷問されるか・・・。
崩れ落ちた廃墟の中に
第2竪坑口桟橋だけがぽつんと残っていました。
 
波の音に混じって、
男たちの慟哭が、廃墟に響いてくるような
そんな軍艦島でした。