昨日は、娘の小学校が卒業式で、6年生以外の学年はお休みでした。
娘のリクエストで都会に美しいものを見に行くツアーをしました。
私が子供の頃や二十代の始めの頃は、よく父方の祖母と銀座で待ち合わせをして、歌舞伎を観たり、和光でお買い物をしていました。
祖母に連れて行ってもらった感じの銀座ツアーを、娘と一緒にすることにしました。
とはいえ、娘は人混みや知らない場所が大の苦手で時折パニックを起こしますので、こういうところに行きますよ、こういうものを見ますよ、と写真などで予備知識を与え、おやつにはパフェを食べましょうね、と言い含めて出発。。
どうなるかとかなり心配でしたがなんとか2人で都会にお出かけできました。
和光で、1300万円のダイヤの指輪をじっと眺めて、これが欲しいわあ、とつぶやき、絹地に贅沢なビジューと刺繍が施された豪華なパーティバッグを、すてきねえ、と見つめ、素敵な木箱の米櫃にうっとりし、鳩居堂でお香の香りを楽しみ、立派な筆を欲しがっていました。
千疋屋でパフェを食べさせたら、こんなに美味しいのは生まれて初めて食べたよ、今まで食べたパフェで一番美味しいねえ、とニコニコしていました。
祖母がよく、
「いいですか、一番良いものを見てお勉強しなさい。どこの何とわかるものというのではなく、手をかけられて丁寧に作られた、一級のもの、一流のものを見て知っておくことが大切です。お店の方にご相談して見せていただけるように、ちゃんとした装いでおでかけなさい。その後で、ありがとうございます、今はこちらにしますと言って、ご自分のお財布に合った品を買いなさい。そうね、おばあちゃまと一緒の時は、慶子ちゃんが欲しいと思うくらいのものはいいものでしたらみんな買ってあげましょう」
と言っていました。
「いいものを知っていないと後でお金ができたときにもそれを知らないのだから、選ぶこともできないでしょう。どなたかが選んだ素敵なお品について素敵ですねと申し上げることもできないでしょう?」
私は「みんな買ってあげましょう」、と娘にまだいえませんが、祖母に連れて行ってもらって楽しかった場所や素敵な品については教えてあげたいと思います。