8月2日、3日と、毎年恒例になっているドゥニ・リュッフェル氏のお菓子講習会に参加してきました。イル・プルーの卒業生にとっては夏の大イベントで、文化祭のような催しです。
今年のドゥニさんは風邪を召しておいでのご様子で、鼻声で喉もおつらそうで、心配でしたが、お菓子は流れるような美しい作業でお作りになっていらっしゃいました。
こちらは「ロリゾン(地平線)」という名前のお菓子。個人的には1日目のお菓子でこちらが一番おいしかったです。栗のババロアとカシスの組み合わせのお菓子です。栗とカシスってあうんですね。こういう組み合わせはほんとうに日本人的な発想では生まれないお菓子だと思います。
こちらは「デュアリテ」というお菓子。ビスキュイショコラとコーヒーのダッグワーズ、珈琲の軽いバタークリーム、珈琲のクレームショコラティーヌという贅沢な構成です。
このお菓子はクリスマスのお菓子にしてもよいかな~と思いました。
難しいですけど。。
このお菓子は何のケーキに見えますか?実はチーズケーキなんです。でもただのチーズケーキじゃなくて、土台のさくさくしたビスケットも手作りして(アメリカンなお菓子の本などでは市販のビスケットを砕いて敷いていたりしますね)、グラサージュもかけて、グレープフルーツのムースを飾って爽やかに仕立てています。チーズケーキの部分はレアタイプなのですが、かんたんですし、レッスンにも取り入れやすいかも。でもさすがドゥニさんです。おうちのお手軽お菓子ではありません。
こちらはパイ生地のお菓子です。表面はグラスをかけています。ライチ、マンゴー、パイナップル、こぶみかんのガルニチュール(それぞれおいしくなるように漬け込みなどをしっかりしています)が、マンゴーとパッションなどで作られるクリームといっしょにサンドされています。
個人的に、ドゥニさんのパイのお菓子が大好きです。それからドゥニさんがパイ生地を仕込まれるお姿もいつも見とれてしまいます。魔法のようにかっきり四角く生地がたたまれていくのに、ちょっとトランス状態になります。
最後はこちら、フランスの伝統菓子のひとつ、パン・デピスです。
贅沢に蜂蜜をたっぷり使ってスパイスをきかせたシンプルな焼菓子ですが、日本の粉のグルテンの出方とフランスのそれとまったく違うということで、日本用にかなりアレンジされているそうです。3歳の娘が持ち帰ったこのお菓子をもりもり食べていました。(普通の3歳児はなかなか躊躇するスパイスの香りだと思います)
試食はこれらのお菓子をそれぞれ適温にしたものを、しっかり1カット/1種類ずつ配布されます。正直言ってものすごい量だと思います。
私も大人になったので、食べられないこともなかったのですが、半分ずつ持ち帰って、娘を見ていてくれた父母(&娘)のお土産にしました。
1日目は以上です。2日目のレポートは次の記事でいたしますね。
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