今クールではなかなか注目度の高いドラマ「家政婦のミタ」。
一体いつまでこの好調は持続するのでしょうか。
とりあえず今は「おいしいとこ取り」
第一話はタイトルや設定のツカミの良さで多くの視聴者をゲットした「家政婦のミタ」。
第二話では、
言われたことをなんでもやっちゃう家政婦に「あいつをやっつけてよ」という、いわばタブーとも言えるお願いをしてしまうというもの。
予告ではそれを忠実に実行し、小学生を殴っている松嶋菜々子が。
そんなの魅せられたら、ちょっと面白そうだと思っちゃうじゃないですか。
ロクに家政婦と家族の絡みを描いていないのに、早くもそういう“面白そうなところ”をチョイスしてくるのはさすがとしか言いようがありません。
そして第三話は、父親の浮気がバレちゃうんじゃないのかい?
っていうお話。それで家族がギャーギャー言い始めて、そこに家政婦が絡んでいくという。
これもなかなか面白そうなわけです。
第三話で大きく視聴率を落とすことはないでしょう。
このあたりまでは、まあある程度鉄板の“おいしいとこ取り”で来たわけですね。
ダレ気味なストーリーが気になる
しかし、第一話にしろ第二話にしろ、物語終盤からの展開はイマイチなんじゃないかなと思いました。
いずれもツカミはいいんですけど、物語としてなんだか大雑把というかダレるというか。
説教的といいますか、トガッてないといいますか、
良くも悪くも「日テレのドラマ」って感じでまとまってしまうという。
で、やっぱりツカミが弱かったらこのドラマもコケてたんじゃないかなっていう香りはけっこう感じるわけで、
そうなると、心配なのは4話5話以降になります。
三田さんの過去に触れるのはマズイ
今現在、家政婦派遣センターみたいなところのオバサンがすでに匂わせているのが、
「家政婦の三田さんがどうやら辛い過去を持つらしい」
ということ。
機会のように雇い主の言うことを聞くようになってしまうまでの経緯がドラマの後半で描かれる予感がします。
でも個人的には、それはマズイんだろうな、と思っています。
そんなもんは誰も見たくないんじゃないかな、と。
謎が多く人間離れした特異な存在感をもつキャラクターはたくさんいますが、
そういうキャラクターの過去って正直どうでもいいじゃないですか。
何年も連載しているマンガで、ちょっとスパイス的にそういう話を絡めてくるってのは有りなのかも知れませんが、
1クールのドラマだったら、ブレないそのキャラクターありきでどういう面白いストーリーを展開していくのか、
っていうのが視聴者の期待するところなんじゃないでしょうか。
三田さんの過去なんかに触れ始めたら、たぶんメチャクチャ冗長になると思いますよ、日テレのドラマですから。
ついてこられない視聴者が続出して、12%前後とか、松嶋菜々子と水22枠のもつ本来の期待値くらいの数字に落ち着くんじゃないでしょうか。
さらに「三田さんが人間の心を取り戻す」なんて展開は言わずもがなです。
まさかそんな展開は無いとは思いますが。
三田さんは最後まであの調子という感じで行って欲しいんですけどね。
どうなるでしょうか。
気になること
「母親の死は自殺だ」
っていう設定がありますけど、
あれが「どうも自殺じゃない」っていう感じになって、それで後半の物語が展開していってくれる方が今考えられる中ではマシな展開になりそうです。
そこまでじゃないにしろ、「母親は自殺」っていうあれはきっと何かの伏線的なアレだと思うので、
そこにけっこう期待してます。
あと、最近明らかにどのドラマも視聴率が高いです。
全体的に高くなっているというよりは、バラつき具合が低くなっているイメージ。
南極大陸なんかはもっといけそうだけどあんなもんだし、
「専業主婦探偵」が12%超をとってしまっているこの現状。
調査のしかたが変わったのか知りませんが、
ちょっと違和感があります。