和歌山県上富田町生馬の西牟婁森林組合田辺木材共販所で7日、初市が開かれた。ほぼ昨年並みの約2万2千本(約2200立方メートル)の木材が並び、集まった業者たちが品定めをして次々と競り落とした。
県内に25ある森林組合のうち、田辺木材共販所の初市が毎年、県内トップを切って開かれる。県南部や奈良県十津川村で切り出された樹齢50~100年ほどのスギやヒノキなどが並んだ。
約100人の業者が集まった。岡本彰文所長(59)らが「競り子」となって木材の上を歩き、独特の掛け声で価格を提示。業者は色合いなどを見極めて落札していった。競りは昼食を挟み、昼すぎまで続いた。共販所は昨年並みの約3千万円の取引を見込んでいる。
組合によると、紀南地方を襲った昨年の台風12号による豪雨で林道や幹線道路が寸断された影響で、1976年以来続けてきた木材市が昨年9月に初めて途絶えた。10月前半までは取扱量もかなり少なかったという。
組合の近藤新治組合長(65)は「昨年は大変な年だったが、今年の林業を考えると、東日本大震災からの復興需要など期待できることもある。その中で紀州材の良さをPRしていきたい」と話した。
出典:紀伊民報