政治家の不倫報道、政治不信は誰のせい? | ふぇりっくす日記

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なんだか、微妙なお題ですが。

政治家の不倫報道について私見です。

 

わざわざ何か書こうかなと思ったのは、

文春オンラインの、この記事を見て。

 

三浦瑠麗が論じる「政治家の不倫」 ここまで責められる要因は?

http://bunshun.jp/articles/-/5295?page=2

 

良い文だと思うし、三浦氏らしくゴシップそのものに喰いつくのではなく、より構造的な問題を見ており、その分析は的を射てると思います。特に女性の経済的自立と個の確立という観点、法政が実態に後続することなどは示唆に富んでいます。

 

それは頭では納得できるんだけど、読後、ものすごく心がざわつくのは何故なんだろう?

 

主に3つかな、と思います。

1、なんかものすごく不倫肯定論に見える・・・に対するイラつき

2、「政治家の仕事」が曖昧なまま、「仕事できれば不倫しても良い」は無いと思う

3、話のすり替え

 

特に2かな。

1については、実際は不倫肯定というより「寛容」という程度の文章ですから、印象と感情による私の脳内錯誤とも取れます。

 

なので2について、考えがまとまらないまま現状の私見を書いておきます。

現状、学術的なものを踏まえた論考とかではありません。

3は最後に少し触れます。

 

まず自分の政治家に対する期待として

・方針や基本原則がブレない傾向 (絶対に何も変えない、ではない)

・政治的妥協や修正、自らの誤りが生じた際に、きちんと説明できる

これによって信頼に値する人物であると示す・・・が、あると思います。

 

実際の現職議員さんで居るかは知りません。

元職なら、参議院の山田太郎氏などは実践されていたと思います。

 

まあ、たまにダブスタで感情的になった時は拝見しましたが・・・。

(他人の受けたセクハラヤジ騒動で冷淡だっのに、自分がヤジ受けると「訴えてやる」と生放送で鼻息荒くしたり)

 

・・・。(汗)

 

・・・重箱の隅をつつく様な指摘を置けば、9割以上はブレない信頼できる方だったと思います。

それに人柄だけでなく、実際に国会質疑で与党から言質を取ったり、優れた仕事してましたしね。

 

とりま、自分の期待、モデルとなる政治家像は示しました。

(ヤジを受けて「訴えてやる」と息巻いていたのは黒歴史なので無視します)

 

先立つものは信頼。

そんな月並みな感じです。

 

しかしですな。

 

ポッと出てきた育休宮崎氏とか保育山尾氏とか。

政治家として仕事の成果で名を売る前に醜聞ですよ。

 

「政治家としての仕事」が見当たらなまま、

「最愛の人をこっそり裏切る人」には該当。 (山尾氏は、事前にガソリンで炎上)

 

これじゃ、政治家としてはダメだと思います。

有権者にすれば、「こっそり裏切られる」のはゴメンです。

 

(※政治的落としどころ「妥協」は重要。その妥協の際、公約支持者への説明の時に、人間性への不信感は障害となります)

 

政治家は当初、「製品」でなく

「政策(試案・公約とも)」を一応の売りにして有権者の票をもらい議席を得ます。

 

そして有権者に説明して、議会で議論をして、「製品」(立法者としての政治家の仕事の成果)を作り出す。

これに先立つのは信頼だと思います。

 

だから先ず不倫とかあると、そもそもダメだと思うんですよね。

 

これが政治じゃなくて、SONYや任天堂の「製品」なら、仮に社長やプロデューサーが不倫してようが、出てきた品が良ければ普通に消費されて当然でしょう。

 

「製品」で登場。→消費者は中身に納得して買う。→当然の満足。

 

仕事が良いからOK、私的な不倫問題は無問題。

私はこういう割り切った考えは、一般論としては成立すると考えます。

 

しかし政治だと、

前述した様に、「製品」をつくる前に・・・「こいつは信頼できるのか」・・・を背景に(場合によっては信頼性そのものを議題に)した「議論」が入ります。

 

様々な要因で不信が大きくなると、議論の時に大騒ぎする人が出てきたり(安保国会とかさ)、冷静な議論ができなくなります。

結果、「製品」の質に悪影響を及ぼします。

 

だから、政治家が不倫なんかで大騒ぎされて

ブランドが確立される前に、不信を先立たせては好ましくないと思います。

 

以下、変な例えですが(もともとゲームブログなのでご容赦を)、

政治の「製品」は、いきなり完成品が出てくるファミコン時代の「ドラゴンクエスト」ではなくて、βテストからユーザーが参加して制作・運営会社との信頼のもと、ともに作り上げる「ファイナルファンタジーオンライン」に近いものがあります。

 

(ちなみに、ファイナルファンタジー14がクソゲーだったのは黒歴史なので無視します)

 

とりあえず、良い製品を作るのは、信頼関係が大切。

 

私が三浦瑠麗氏の記事に対して、強烈な違和感を抱いたのは、

もともと政治不信を招いたのが政治家側の責任大なのに、それをすり替えてしまってること。

 

我々が信頼できない政治家(あるいは政治そのもの)への素朴な声は、

彼女の記事の中では「愚かな声」に取り替えらている感覚があります。

 

(これが往々にしてある 「は? この国際政治学者、なに言ってんの?」 という反感になるわけか・・・)

 

その一方で、冒頭でも述べた様に、記事に示された社会構造の変化など納得できる部分は多い。

結果、なんとも腹立たしい内容に仕上がっています。

 

(小馬鹿にされてるのに、論破はされてるんじゃないか、という感覚)

 

 

だから私の結論としては、

・三浦瑠麗氏の論じる社会構造・時代の方向性は認める

・しかし「仕事ができれば不倫してようが構わない」は否定 (政治家の仕事の過程に信頼が重要だから)

 

こうやって、切り分けて考えると多少スッキリするかな・・・と思いました。

 

 

 

まあ、あくまで仮の整理で、

たとえば橋下徹氏の様な公約達成率ならいいんじゃないか・・・と思ったり。(やっぱダメだろと考え直したり)

まとまらない部分はあるんですけれど。