元気会と維新の会派解消 | ふぇりっくす日記

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民主党と維新が合流して民進党になるため、

参議院で元気と維新で組んでいた会派が解消になりました。


その際、双方で意見の喰違いやトラブルが発生した様子です。



朝日新聞の記事。


維新と日本を元気がトラブル 常任委の議席めぐり

http://www.asahi.com/articles/ASJ3B737MJ3BUTFK01Z.html


参院で統一会派を解消した維新の党と日本を元気にする会がトラブルになっている。元気が維新に対し、常任委員会の議席を「強引に持っていった」と反発。元気の松田公太代表は10日の記者会見で「合意書を破る行為は許せない。怒りを込めて抗議を表明する」語った。


 松田氏によると、維新の5人と元気の4人が今年1月に統一会派を組む際、「解消の際は全て、統一会派結成前の原状に復することを原則とする」との合意文書を交わした。そのうえで、元気に割り当てられていた予算委員会の委員1席と、厚生労働委1席を維新に提供した。だが、2議席を元気に戻さないまま会派が解消されたという

 これに対し、維新の寺田典城参院議員は「言いがかりだ」と反発。真山勇一参院議員も「元気は合流後人数が減った。人数が少なくなってしまったら何をもって原状復帰というのか」と反論している

引用終了


当事者の声もそれぞれ拾っておきます。




松田公太議員のブログ記事。


予算委員会での時間が大幅に減った理由と、

平気で約束を破る国会議員たち

http://ameblo.jp/koutamatsuda/entry-12139008314.html#main



会派結成時に署名捺印した合意文書があって、

今回の解消に際、維新側がそれを破ったとのこと。


この記事を見た人たちは、契約違反であると維新をバッシングしています。

私はその見方に少し違和感があるのだけど、憶測が正しければ、

松田議員があえて触れない部分で、相当に維新が間抜けなことをしている可能性があります。


その前に、念のために寺田氏側の記者会見も添付。(リンクだけ貼ります)

https://www.youtube.com/watch?v=m6yaaeUFuF0&feature=youtu.be



双方の主張の喰違いがあって、普通はどちらが正しいのか見分けが付かないはずです。

一見すると、議運の判断に任せたという寺田氏の言い分が正当に思えます。


しかし同時に、寺田氏は明確にありえないことを言ってます。


寺田氏は記者会見で、元気の山田太郎議員が、会派解消して(一時)維新に渡ってしまった委員会の枠について、大変だったからそれでいいと言ってると主張。


これはさすがにありえません。

私は山田太郎議員のネット番組を見ていますが、

彼は予算委員会の質疑をとても重視しています。

松田公太議員のブログ記事で説明されているとおり、元気にとって貴重な枠ですから、手放すはずがありません。



従って

維新の記者会見には、

明確な嘘が含まれていると判断せざるを得ません。


これだけでも維新の議員はかなり間抜けだと思います。

素人でもわかる嘘を記者会見でやってるわけですから…。


しかし、たぶんもっと酷い。



冒頭の朝日の記事にあるように、元気に委員会枠が2つあります。

松田議員の記事も見ると、なんと維新は委員会枠が0であったとのこと。


これ、相当におかしい…。(;´Д`)


国会法を参照しましょう。

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO079.html


5章第四十六条    


常任委員及び特別委員は、各会派の所属議員数の比率により、これを各会派に割り当て選任する。


引用終了


元気の会派人数は6から4に変化しています。

委員会枠を獲得した時に6であったか、4であったか、それはハッキリしませんが、

ここではさほど重要だとは思えません。


維新の会派人数は5です。


何か変ですよね?


国会法のとおり 「各会派の所属議員数の比率により」 であれば、

5人会派の維新にひとつくらいは委員会枠が無いと、おかしいでしょう???



謎すぎます。(;´Д`)???



しかし、謎解きのヒントは松田公太議員のブログの中にあった。


ブログより一部引用


本来は解散届けと「結成届け」を同時に出さないと、全ての常任2種の枠を失ってしまうという国会ルールがあります。しかし、今回の暴挙とも言える前代未聞の事件に対して、関係各所の皆さんがフォローをして下さった結果、全てを失うことなく、助かりました


引用終了


たぶん、これですね。赤字の部分。

おおさか維新と維新が泥沼の抗争をしたときに、維新は大阪側の片山虎之助氏から参議院の会派を追放されています。


おそらくその時に、会派の届けが遅れて委員会枠を失っていたのだと思われます。



まぁ 私の憶測で外れかもしれませんが、維新に委員会枠が0であった理由が、他に思い浮かびません。詳しい人に解説していただきたいものです。



元気と維新の合意書については、私は少し違和感があります。

国会の運営については議運が判断するものだと、素人的には考えてしまうからです。


二者間の約束で、部屋割りや委員会の枠が移動するのは少し変だと思います。


にも関わらず、元気に委員会枠が戻ってきた。

このことからも、もともと維新が委員会枠を失っていた背景に、相当間抜けな事情があったのだと推察しています。


その背景と、合意書。

このふたつがあって、現状では会派の少ない元気の主張が認められた。


そんな感じだと思います。

おそらく本来は、二者間の合意書だけで決めることでは無いはずです。



だから私の感覚としては、「合意書を破った維新が悪い」 との見方にはピンと来ない。

しかし元気の主張が認められた理由を想像すると、やはり維新がどうしようもなく間抜けだった…という結論に至ります。





合意書は本来的に、さほど有効ではないと思いますが、

コソ泥対策としては効果バッチリだったようです。


維新と元気会の議員は、格が違うと思います。



民進党にも、さほど期待はできないでしょう。