三国志13 ゲームとしての評価 | ふぇりっくす日記

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三國志13。

30周年記念に満を持してコーエーが放った、シリーズ最新作。






遊びつくしたわけでは無いけど、

現時点で、ゲーム内容についての感想。


まぁ そこそこ遊べるけど、私の好みのゲームとまでは言えないですね、現時点では。




幾つか、思うままに書き連ねます。

わりと厳しい評価。




まず一武将として遊べるゲームの良さは、以前のシリーズと比べても、かなり殺されてます。

勢力内で少し出世すると(役職拒否不可)、あっさり全軍の指揮を任されます。


一武将プレイの意味が、あまり無い…。

(三国志7ですら、一武将として遊ぶか軍師や太守として遊ぶかゲーム中でも選べたのに…)



それだけでなく、戦場に行くと、何故か同盟軍の指揮までプレイヤーが(何の説明もなく無造作に)任されるケースもあります。


こちとら傭兵気取りで、一部隊だけで援軍を率いて参戦したんですけどね…。

なぜか8部隊で兵数も倍の同盟者が、関羽や諸葛亮たちの部隊の指揮を委ねてきます。


それとは逆のケースもあって、自国の精鋭部隊が同盟国の指揮下に組み込まれる理不尽もありました。


(うちのエースを、無許可でとるなと…)


こういうわけのわからない仕様があると、さすがに困りますね。






臣下システムの不足。


陪臣というか側近というか、子飼いの部下を出世した赴任地に連れていけない。

これは三国志シリーズで続けての残念仕様。


同じコーエーの太閤立志伝では、初期からの子飼いの部下を城主になっても連れていけますから、それと同様のものは作れるだろうに…。






そして今回は、まさかの放浪軍なし。

空白都市が無くなると、在野からの旗揚げは、ほぼ不可能に。


太閤シリーズのような作り込みが無い代わりに、放浪軍は三国志シリーズの良い部分だったわけなのですが…。


歴代シリーズの三国志8や10より、細かいところで劣化してます。







従属外交システムもなし。

三国志10では外交オプションに従属もあったので、君主プレイでも外様的な立ち位置で遊べました。

(自分から従属要求することも出来た)


そのまま宗主国に統一させてゲームクリア可能でした。


コーエーのゲームだと、領地の内政は数値を上げるだけの作業になりがちで、各地の戦争に出向いて遊ぶほうが楽しいわけです。

だから必要最小限の領土だけの、外様傭兵プレイが一番気楽に遊べるわけですね。


それを容易にできる従属外交のカットは、意味がわからんちんです。


三國志11の様に、複数人のプレイヤーが遊べる仕様のゲームであるならカットも分からんでもないですが、今作は三國志10と同じようにゲームに参加するプレイヤーが一人です。かつ一武将を主人公に選んで遊ぶタイプのゲームですから、前作であった多様な身の振り方を省くのは劣化と思われてもしょうがない。







騎兵オンリー部隊のマップ移動速度が、騎兵歩兵の混成部隊と同じ速度に…。

これも三國志10では普通にあったシステムが省かれちゃってる。


まぁ それでも戦場での騎兵の機動力は素晴らしいのですが。


前作ほどには、あちこちの戦場に縦横無尽に出没できなくなりました。


(飛び領地を利用した「出陣」と兵の解散を利用すれば、あちこちで戦えますけど…なんだかねぇ)







都市から都市へ、兵の移動が出来ないっぽい。

連戦して前線都市の兵が減ったから補充しようと思ったら、出来ない…らしい。

政庁コマンドにないので「出陣」で自ら運ぼうと試しても、不可。


(解散すれば元の都市に戻るし、再編成で違う都市に組み込むことも出来ない)


月ごとに兵役で自動的に補充されるけれど、それも少し微妙。

急に補充量が2倍になったり、分からないことが多い。









出陣した軍勢(部隊)への補充が都市でないと出来ない。

三國志11のように、補給部隊を送ることが出来ません。


訓練度のある兵に関してはともかく、兵糧は補給できる仕様であったほうが好ましい。






細かいところで、 「うーん、なんでこれが出来なくなっちゃったんだろ?」 と、

不便になってる部分が散見されます。


大雑把な雰囲気を楽しむゲームとしては、進化してる様にも思うんですけどね。



しかし発売前に予測したように、細かいところでどれだけ得点を積み重ねられるかが評価の分かれ目のゲームです。

ゲームシステムをシンプルにするあまり、逆にプレイヤーに不便を感じさせたり、遊び手の好むロールプレイを壊す仕様になったのでは、あまり意味が無いようにも思います。





まぁ とりあえず

プレイヤーが望まない全部隊指揮の強制は、勘弁してほしいですね。

三國志7の頃ですら、身分と指揮権の選択はプレイヤー側に委ねられていたのだから。


まして同盟国の援軍に行けば、何も言われず無造作に全軍指揮を任されるなど論外。


(プレイヤー武将が軍神の如き輝かしい武勲を讃えられて…ということなら、しぶしぶですが)






今のところ、三國志10と11のパワーアップキット版よりも、数段劣る内容かなぁ。

基本的に外様傭兵プレイが好きで天下統一は二の次なので、そこがストレスなく遊べないのは結構つらい。

逆に言えば傭兵プレイが面白ければ、支持勢力の天下統一まで遊ぼうと燃えるのだけど…。


それで、まったく面白くないのかと聞かれれば、そこまでは酷くない。


ゲーム難易度中級くらいなら、優秀な指揮官が率いる3千の騎兵(兵科は最低ランクでもなんとかなる)を3部隊揃えれば、その約1万で数倍の軍勢を打ち破る遊び方は普通に出来ます。


わりと、大味な爽快感はあります。


(ただし、挟撃を利用した各個撃破が基本戦術であるため、武将一人だけで奮戦することは厳しいと思われる。ここは武将一人プレイできるゲームシステムとのミスマッチがある。)


細かいストレス要素を潰し、以前あった良い機能も可能なモノは追加修正していけば、そこそこ良ゲーに化ける可能性は、あるかもしれません。