前回の日記と異なり、
維新が改革路線を捨ててなかったのかもしれないという記事。
毎日新聞さんには悪いけど、そのまま引用させていただきます。
(その代わり、毎日新聞のこのサイトは登録無料ですよと宣伝しておきま)
国家公務員給与
維新、引き上げ賛成 「改革」前提、民主に同調
http://mainichi.jp/articles/20160114/ddm/005/010/031000c
民主、維新両党は13日の衆院内閣委員会で、国家公務員の給与を引き上げる給与法改正案に賛成した。両党はこれに先立つ党首会談で、国家公務員の総人件費を2割削減する法案を国会提出することで合意した。維新は給与の引き上げに難色を示してきたが、両党で「身を切る改革」を打ち出すことで足並みをそろえた。
両党は今春の合流も視野に衆院で統一会派を結成したが、参院維新は民主とは別の会派との統一会派を先行させるなど、結束の緩みが表面化。給与法改正案への対応が試金石とみられていた。
民主の枝野幸男幹事長は会談後、「行政改革と政治改革をしっかり進める前提で維新に賛成してもらう」と歩み寄りの意義を強調。
維新の松野頼久代表は「小さな党が反対するより、統一会派で法案を提出した方が得策だ」と語った。
両党は人件費削減法案に加え、人事院勧告制度の廃止▽企業・団体献金禁止▽国会議員の「文書通信交通滞在費」の使途公開▽国会議員の関連政治団体収支報告書の公開--の法案も提出する
引用終了
今回の給与引き上げに賛成の一方で、2割カット。
(これってなんなんだよ、とw)
この記事によると一種のバーター的な取引らしく、
そこそこ改革路線で行く気はあるのかなとも思います。
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これに対する批判を少し見ます。
おおさか維新の足立議員は2割カットに対しても、「毒饅頭が含まれている」 と指摘。
http://blogos.com/article/154925/
この記事に添付されている同氏の過去記事で、毒饅頭と批判しているわけですが・・・。
あれだけでは、なんでそう言えるのか分からん。(;´Д`)
足立議員の指摘は、幾らか正しい気もします。
幾つかの柿沢氏の主張に嘘があり、しかし毒饅頭まで足立氏の指摘通りなのか、なんだか判断が難しい記事。
(足立議員の記事にコメントはしておきました。
もう少し分かり易い発信があるのか期待です)
民主・維新の合意に対する反応を、もう一例確認します。
元気会を離党した音喜多氏のブログ。
http://otokitashun.com/blog/memo/10089/
彼が引用してる映像ニュースの文字を添付しておきます。
(映像ニュース)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00313536.html
民主党と維新の党の両党が、国家公務員の給与引き上げで一致した。
民主党と維新の党は、13日午後に幹事長会談を開き、2015年度の国家公務員の給与を引き上げる給与法改正案に、賛成する方針を確認した。
国家公務員の給与引き上げをめぐっては、行政改革を掲げる維新の党に、反対意見が根強くあったが、人事院勧告の制度を廃止する法案などを共同提出することを条件に、賛成することを容認した。
給与法改正案は、午後の衆議院の委員会で可決され、14日の本会議での採決を経て、参議院に送られる見通し。
引用終了
えっと・・・。
このニュースでは、2割カットには触れてもいません。
フジだから、民主党嫌いだから、敵に良い印象は与えたくない。
だから、こういう報道になるのだろーな、と想像はしますけど・・・。(汗)
もちろん朝日・毎日などのリベラル紙も、逆の立場で同じことは日々やってるわけですから、ここで私が問題視してるのはフジテレビではなくて音喜多都議の発信の仕方です。
メディアリテラシーの乏しい人に通じる程度の、安っぽい印象操作をかけるとは・・・。
(議員でこれはちょっと残念)
もうひとつ、音喜多都議の記事で。
維新が地方については改革路線でないという論調もあります。
東京都については音喜多都議の見解も、わからんではないのですが(彼は東京都議で予算などをしっかり見てるはずですから)、しかし仮に国政と同様、地方も一律にカットすると党是で固めてしまうとすれば、それはそれはで地方自治をぶっ壊すつもりなのかよ・・・とも受け止められます。
(私が勝手に言ってることではなくて、千葉の水野ゆうき県議が彼女のブログで国政政党による画一的なカットに否定的な見解を示しています)
参考記事(水野ゆうき県議の記事)
http://www.huffingtonpost.jp/yuki-mizuno/nationwide-local-elections_b_6325538.html
この観点も得た場合、音喜多都議の主張にまるっと賛成には至りません。
東京都についてはそうかもしれない。維新の発信そのものに噛み付くのは・・・。
うーん。ちょっと微妙かなぁ。
いまのところ、足立氏や音喜多氏が難癖つけてる印象で、民主・維新でもそこそこやってくれるのかぃな? と少しばかり期待値が上がっています。
今年は選挙ですから、困った改憲草案を残したまま憲法改正を訴える自民党は論外であって、野党には頑張ってもらわないといけないのですよね。
(私は9条を改憲すべきとの立場なんだが・・・ほんとに困る)
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もうひとつ考察。
仮に足立氏の 「毒饅頭」 に根拠が無く 「官公労に支持されてる民主党と組んで改革できるのかよ?」 と牽制球を投げてるだけだとしても、それはそれで一定の意味はあると思います。
足立氏のやってることが事実性の無い煽りであれば、それはそれで彼の残念さの現れですが、仮に単なる嫌がらせだとしても、それによって実際に松野氏たちがプレッシャーを受けて、それがテコになって民主党が改革に乗ってくるという構図ができます。
原理主義的な改革派が 「偽物維新」 と難癖つけることで、他の党に 「自分たちは改革派」 と見られたい心理が働くわけですね。
逆の構図として、おおさか維新に対して 「偽物野党」 と批判することで、おおさか側が自民党との差異性を示す必要が出てくるのと同じです。
そういう副作用(サイドエフェクト)まで、完全に否定して待って良いのかは不明です。
牽制球として機能する、それが有権者の利益に繋がる、ということであれば意味はあると考えても良いのかもしれません。
ただしまぁ、維新とおおさか維新については、そういう計算でやってるわけじゃなくて、感情を込めて批判し合ってる印象ですから、傍から見ると幼稚な印象は拭えません。
(通帳の取り合いという世紀の泥仕合まで演じたからなぁ・・・)
ちなみに、この日記で批判している塩村あやか都議の 「偽物ー」は、論外中の論外です。
(彼女自身が民主党との合流路線あり、浅尾慶一郎一派の仲間だから)
サイドエフェクト云々では無くて、批判する資格が彼女には無い。
音喜多都議については改革の差異性を訴える正当性はあるのでしょうが、しかしやや感情的になって冷静さを失ってるのかな・・・との印象です。
彼の離党理由を考えると、維新に文句を言いたいからこじつけ記事を書いちゃった様にも見えます。
(離党についての、音喜多都議の記事)
http://blogos.com/article/154702/
この記事で私は2つコメント。
最初のはおふざけで、2つ目はそれなりに真面目な長文です。
これについては元気会と直接民主制の話になるので、また改めて日記に書きます。