三猿とお日待ち | ふぇりっくす日記

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画像は青面金剛と三猿。

(ウィキより拝借、千葉県習志野市)


お日待ち、または「庚申講」(庚申待)と呼ばれる徹夜の集いを、

成し遂げた記念碑です。


鶏や日月が描かれたり、梵字だけの板碑だったり、またおそらく本尊に規定まではなく、

青面金剛と三猿に限らず観音信仰や山岳信仰と混合していたり、様々な碑がある模様。


(ただし、比率としては青面金剛と三猿が多いらしい)




庚申は60日に1回(57日目)にあり、年に6回の徹夜。

3年で18回やり遂げると達成です。





ウィキより抜粋

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%9A%E7%94%B3%E5%BE%85


人間の頭と腹と足には三尸(さんし)の虫(彭侯子【上尸】・彭常子【中尸】・命児子【下尸】)がいて、いつもその人の悪事を監視しているという。三尸の虫は庚申の日の夜の寝ている間に天に登って天帝(「閻魔大王」とも言う)に日頃の行いを報告し、罪状によっては寿命が縮められたり、その人の死後に地獄・餓鬼・畜生の三悪道に堕とされると言われていた。そこで、三尸の虫が天に登れないようにするため、この夜は村中の人達が集まって神々を祀り、その後、囲炉裏を囲んで寝ずに酒盛りなどをして夜を明かした。


引用終了


道教の伝統で、日本にも平安期には入ってきていたそうです。

当時は貴族たちが行っていて、庶民が行うようになったのは江戸期。

神仏分離で廃れ、今でも絶えてはいないようですが、

一般には、あまり知られていないかもしれません。




神社やお寺に行くと、わりと庚申塔が残っていたりします。

探して見ると、けっこう面白い。



私は正月3日に合間を縫って、神社を6つお寺を2つほど参拝ついでに見て回り、

2か所ほど庚申塔を発見しました。 (1カ所は年始にお祓いをしてた神職さんが教えてくれた)



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それにしても…。

本来なら天に告げられるはずの悪行を、誤魔化してしまうための徹夜なんて…。(汗)


…と思わないでもないのだけど、まぁ 裏を返せば

「自分達は悪いことをやってる」

と、自覚がある証拠とも言えますよね。(苦笑)


だから救いを求める。


これはこれで、人間らしくて私は嫌いじゃありません。





一方で、


「私は悪いことは一切してません、

でも誰々は悪い事ばかりしています」


などという態度を取り続ける人を、私はあまり信用しません。





さすがに独善的すぎるというか、言ってることが幼稚すぎる。w



いや、ほんとに悪いことしてないなら、

「自分は恥じることはしてない」

と言い切るのはわかるんです。


ほんとならね。www




でも明らかに嘘をついたり誤魔化しをしたり、

自分を信頼し応援してくれる人に対して道義に背くことをやっておきながら、

自分だけ清らかなどと、よく言えたもんだなと…そういう人はいます。


しかも批判してる本人が、批判の対象と同じことをやってたりする。







これを見てると、人間として何か終わってる気がする。

率直に言えば、そういう感想になります。


しかし、私のこの表現では徳が無い。


私も古の聖人を見習い、おかしいこともおかしいと言わずほっといて、

慎み深くなるべきなんでしょうか…?


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三猿

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E7%8C%BF

『論語』に「非礼勿視、非礼勿聴、非礼勿言、 非礼勿動」(礼にあらざれば視るなかれ、礼にあらざれば聴くなかれ、礼にあらざれば言うなかれ、礼にあらざればおこなうなかれ)という一節がある。一説に、こうした「不見・不聞・不言」の教えが8世紀ごろ、天台宗系の留学僧を経由して日本に伝わったという。



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なんか、私の生き方とは違う気がするな。

聖人らしい孤高というか、気高い徳のある生き方なんだろうけど…。



私はやはり、変なものを見つけたら

「おかしいものはおかしい」 と相手にハッキリ言って嫌われるほうを選びます。

それによって徳のある生き方を捨ててしまうことになっても、そちらが性にあってますね。


「おかしいものはおかしい」 の後に、

増悪に基づいた批判のための批判に終始してしまうか、それとも、もう少し深い考察に進むか。


私の中で葛藤があるとすれば、その部分です。