安保法案関連で、国会内の騒動。
民主党の男性議員が、自民党の女性議員へ暴行を働いたとのこと。
メディアは、もう少しきちんと報道すべきです。
民主党は政党クォータ制を採用していますので、そのせっかくの方針に影を落とすだろうとも。
女性政策をアピールしていた民主党の自負心を揺さぶるような、痛い突き方で丁度いい。
仮に、被害者の自民党女性議員本人が騒ぎを大きくしくない、取材に応じないということであれば、その場合はメディアが積極的に扱わなくても まぁ仕方ないかな…とも思いますけど。
(産経の取材では女性議員がコメントしてるので、それは無いはずだけど)
暴行は基本的に無視されるべきではないのですが、ドサクサ的にわいせつ行為があり、女性側もセクハラと認識しています。
①暴行
②わいせつ
③セクハラ
これは間違いないはずで、ネットで流れてる動画を見ただけでは 「男性にもの凄く引っ張られた」 ところまでしか確認できないのだけど、負傷して病院で診断書をもらった客観事実や当人の証言から 「疑惑」 と報道するのは不適切だと思います。
少なくとも暴行については 「事実」 でしょ。
…で、「男性が女性に暴行した事例」 を優先すべきかは抜きにして考えても、
男性が男性に、女性が女性に、女性が男性に、のケースも含めて暴力沙汰は普通に糾弾されればよろしいでしょう。
どの党の誰がなど、関係なく…ですね。
みっともない政治家の足の引っ張り合いは私はどうでもいいのだけど、酒の魚くらいにはなるかと思います。
あとは、正義感から他人事でも自分事の様に怒り訴えることは必ずしも悪くは無いと思うのだけど、被害者本人の意思がどこにあるかも、わりと大事だと思います。
加えて議員さんは組織に属しているので、 「被害者本人と自民党」 の意思ですかね。
私個人は、被害者本人が抗議をしてない場合、あまり応援する気にならない主義です。
感情のフックにも引っかからないし、当事者以外が騒ぐことでいろいろ問題もあるかもしれないと考えます。
本人意思を確認せずに性的被害をオープンにすることが正しいかも、判断がつきません。
たとえば社内会議でセクハラがあったことに触れる際、当事者のことは伏せて語られる例も。
(結局は噂で、だいたい分かるものなのだけど…)
また、週刊文春のゲス記事で 「AKB盗撮事件」 が2週連続で掲載されたのだけど、どうやら最初の記事は被害者の女性側にとって抜き打ち的な部分があった様子。
いくら正義感から芸能プロダクションを糾弾する形の記事構成の体をとっていても、あれは女性側からしたら相当ショックだろうと思います。(職業柄、特に)
これらを鑑みて私個人の考えだけど、被害者本人への配慮(本人への確認等)が一番じゃないかなと思います。
周りばかりが騒いで問題視したり拡散することは、当事者を傷つけることもある。
もちろん問題を見て見ぬふりをすることは良くないだろうけど、情報の拡散が本人意思と乖離してないかは、私はわりと大事だと思います。
性的被害については、特に。
(屈辱的な行為を受けた事が拡散されることが、本人にとっては二次被害になるかもしれない)
もっとも今回の件は、公の場の出来事で動画も残ってる状態なので、今更オープンも何も無いのでしょう。
それに政治家の在り方をメディアが問う、社会的な意味もあると思います。
なので報道自体はきちんとしたほうが良いのですが、配慮が必要な場合は、そうあって然るべきとも思います。
誰でも塩村さんみたいに自分自身でTVカメラの前で 「謝ってほしい」 と言えるものではないでしょうし、逆にそういう在り方に違和感を感じる方や、周りに擁護してもらうことを良しとしない方もいるかもしれません。
(私個人は、社会的な意義を考えれば
変な遠慮や泣き寝入りはせずに、ガンガン抗議していけと思いますけど)
あとなぜか、 「被害者にも責任があったよね」 的な、加害者側の居直りに使えそうな空気を醸成する人も必ず出てきます。
それは多少は仕方ないとしても、加害側が本当にその空気感で居直ってしまったらやはり大問題です。
あった問題を無かったことにするのは良くない。
女性議員本人か、または本人への風当たり等を配慮すれば本人ではなく同党の稲田さんや三原さんあたりか。
ともかく自民党サイドが明確な姿勢を示して、それに応じた適切な報道がされると好ましいと思います。