かつてみんなの党を支持してたので「残党」と書くのもどうかと思いますが、
特に悪意はありません。 残党は残党です。
2つの新党。
松田公太さんや山田太郎さんが結成した 「日本を元気にする会」 と
浅尾慶一郎さんや中西けんじさんが作った「みんなの改革」 (地域政党)ですか…。
両者、それぞれ色分けされてる感じなので、
特に喧嘩はしておらずとも、袂を分かったと見て間違いないと思います。
落ち着いた中道右派政党かとおもいきや、まさかの直接民主制。わくわくドキドキ冒険政党。
日本を元気にする会 (ブロゴスの記事と読者の反応)
http://blogos.com/discussion/2015-01-21/nihon_genki_party/
同党、おときた都議のブログ
世界初の「直接民主型政党」の魅力を、敢えて俗な言葉で語ってみる
http://otokitashun.com/blog/daily/5882/
もう一方のみんなの改革。
神奈川みんなの改革、統一選へ活動本格化
https://www.kanaloco.jp/article/83535/cms_id/124060
神奈川の地域政党からスタートですが、東京都議も参加。
その塩村都議は、政党に所属するわけでなく無所属議員のまま会派で登録と言う形だそうです。
(もともと音喜多都議達と一緒にやっていた「かがやけTOKYO」元みんなの党4人会派から離脱)
大雑把に違いを見ると
みんなの改革が、以前からのみんなの党の主張
地域主権、道州制、行政の無駄を省く等を強く打ち出す政党。
元気会は、山田太郎氏によると
「そこを強調するのはうちの新党では少し抑え、優先順位をつけて議論していく」 とのこと。
ここのスタンスがひとつ大きく違うところ。
次に、元気会は直接民主制の導入、党議拘束がない、など斬新すぎる挑戦政党。
一方のみんなの改革は、最初から政界再編を公言してる政党。
政策的には維新と近く、かつてみんなの党で浅尾氏や中西氏が合流しようとしたのは民主。
たぶん、その両方と合流し野党再編の流れを作ろうと考えているのだと思います。
その手法が適切かはともかく、オーソドックスに2大政党制を目指す方針でしょうか。
(ついでに書くと、元気会の山田太郎氏は小選挙区制そのものを見直すべきと考えている様子。なので、その点でもみんなの改革の2大政党制路線とは温度差があります。)
どっちが良いとか悪いとかは…正直判断が付きませんね。
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以下は、率直に思う事をつらつらと。駄文です。
まずバッサリ。
みんなの改革は、騙し政党だと思います。
地方議員の要望に応えて作って、政界再編を目指す…って。 ???です。
そこからして、いきなり矛盾の塊。 地方議員が政界再編を依頼したんでしょか?
要は、地方議員を吸収した後に大政党に身売りする。
いちおうの勢力を率いるので、移籍後にポジションを獲得する。そういう算段でしょ。
別に、野党再編したい人が大政党に合流するのは良いと思うのですけど、
せっかく解党したのだから、まずどこと合流するか定めてから地方議員を勧誘しては?
と思います。 そこをクリアにしておらず有権者に対する 「騙し」 「誤魔化し」 の要素が強い。
まぁ 民主、維新あたりとの合流は誰の目にも明白。
だからそこは大した問題じゃない、ということだと思いますけど…。
(それなら個々でさっさと合流しろと)
たぶん、選挙の近い無所属地方議員の事情と浅尾氏達の事情が噛み合って、何らかの合意、手打ちが出来たのだと思います。
でもこれって…
結局、みんなの党を民主に身売りするときの焼き直しじゃないですか?
和田政宗氏がみんなの党の解党に票を入れたあと、地方議員受け入れ新党を作ろうとした時も、「次世代との協調(合併)路線なのに個々で移籍せずに地方議員を集めるのは、後でその地方議員をお土産に、次世代に身売りするつもりでしょ」 くらいの冷めた目で見てましたが、結局(新党結成に至らないこともあり)松沢氏とふたりで次世代に行くことになり、結果としてそれはそれで筋が通る行動になったと思います。
今、浅尾氏と中西氏は、同様にふたりで国会の新党を作れないから地方政党という形で同じことをやろうとしている。
もうこれさ、
派閥的な政治ゲームであって、有権者の目線とかどうでもよくなってるよね?
だから政治不信になってるのに…。
さすがに「二重行政の無駄を省く」「地域主権」「道州制」などの理念は嘘でないと思います。
それゆえに合流先との政治的妥協点を主張するための徒党でもあるんでしょう。
「地方議員の受け皿」 と 「政界再編」 が謎のセットだから、それだけで素人目にも、勢力を固めたい国会議員と選挙の近い地方議員の妥協の産物的な政党であると察せられます。
(今春に選挙の無い塩村都議の意図は完全に不明。会派のみ参加という点も含め)
国会議員には国会議員の事情、地方議員には地方議員の事情があるのだとは思います。
ならば事情は事情で市民に分かるように話し、自身の身の振り方の理由を語らないと…。
地方議員にどのような不自由があり要望があったのか、どこと合流するつもりなのか、自分の政策実現のために正しい道だと思う理由、等。
私の中で浅尾氏の印象は悪く無いし、中西氏や塩村さんの人物については明確に好きな部類です。特に中西氏の政策(経済や行政改革)に関する話などは支持します。
しかし、いま政治家としてやってることはどうなのかと考えると、議員としての事情がわからない一般人目線からすると、非常に不可解で疑念を抱かせるもの。
納得のいく説明等があれば私も見方を変えますが、現状、最初から市民置いてけぼりの派閥政治ゲームをやってる政党については、距離を置いて眺めることにします。
政策どうこうより、発想が政治屋的で古臭い。
(みんなの党らしくない…というか、悪い意味で解党に至ったみんなの党の負の面を受け継いでおり、偽物だと思う。)
元気会の直接民主制は…。
さすがに「支持政党なし」のように、最悪の場合自分が投票した政策が10割無視されるという馬鹿げたシステムは採用してないようです。
狙いの 「市民の政治参加を促す」 等は理解できるし、基本的な考え方もそれなりに納得。
ポピュリズム(衆愚)にならないように、議論を積み重ね、それをしっかり見てもらってメリットデメリットを把握してもらったうえで賛成反対を投じてもらうとのこと。衆愚ではなく民意を反映ということだそうです。
なのでまぁ 公開ディベート政党 なのかな、という印象。
現状、支持するも何も分からず、議論が盛り上がるかどうか見てみないとなんとも…。
正直、あまり期待感は無く、おそらく世の中的にも野党再編の動きがあればそちらのほうが注目されるのだとは思います。
その意味では、政治屋の騙しとそれになんとなく雰囲気で流される市民の票を得る新党(みんなの改革)とその合流先に対して、また与党である自公に対して、どこまでテコの原理で頑張れるのか、ちょいと好意的に見たい部分はあります。
あまりに斬新すぎるため、過度に期待はしてませんけど。(*´Д`)
あえて一点、元気会にケチをつけるとしたら…。
松田公太さんのブログ。
渡辺喜美元代表の不起訴について
http://ameblo.jp/koutamatsuda/entry-11977438158.html
ズレてるなぁ と思います。
渡辺氏が不起訴の見通しであったり、違法性が無いのは言われてたことで
問題視されてたのは、クリーンな政党イメージとして売ってたみんなの党が、その理念に反してたこと。
実情に合わないイメージ戦略をやってたから、
そこをメディアにも突かれ支持者にも説明がつかなかったこと。 それが抜けてる。
(そのへんの主婦のおばちゃんでも分かってる事)
松田氏のブログは、まるでメディアに市民が騙されてるように書いてるけど…そんな詭弁で言いくるめようなんて、舐めんなよと思います。 こっちもそこまで馬鹿じゃないよ。
実際に政治にはお金がかかるものでしょうし、渡辺氏の何もかもが悪いとも思いません。
だから、新党では修正すべきは修正して実情にあった活動をすればと思いますし、渡辺氏の擁護できない点はともかく、彼の良い点を若い政治家が語るのは傾聴に値しますが…。
擁護できない点を擁護してベタベタなのはですね…「ズレてる」の一言です。
松田さんが普段から言ってる事は基本的に良いと思うけれど、たまにこうした違和感があります。
あえて突っ込んでる程度で、それが致命的とも思えませんが…松田さんについては筋が通ってるかはちょっと分からない人で、そこを割引いても善い人だから応援する。というスタンスが適当な模様です。
なのでたぶん、山田太郎さん次第の政党だと思われます。
(彼のほうが筋を通し、変化球を投げる時も納得いく説明が出来るなど信頼できる印象。
松田氏は、解党論を出した時も、薬師寺議員などの党存続派の異論が出ても世間に向けて解党論でゴリ押しだったなど、いろいろ意味不明なところがあります。)
松田氏がどこまで信頼できるか、途中で投げ出さないかは不明ながら、山田太郎氏を信じるとすれば、上手く運営して盛り上がれば、参加する議員も増えて化けるのかもしれない。
本来は新党の政策なり、元気会については直接民主制のメリットなりを評価すべきなんでしょうけど…。
それ以前にどんな人の集まりか見て、根本的にズレてる部分については把握しつつ、それなりに応援したり、冷ややかに見ていきます。