以前の日記でスピリチュアルの問題点について警鐘を鳴らす動画を見て、
それとは少しずれる部分もあったけど、私見を思うままに書いてみました。
http://ameblo.jp/lcsfelix/entry-11855540652.html
禅問答というか、神学論争のようなものは、一旦置いておくとして、
今回は現実の世界の政治と宗教についてチャンネル桜、3つで合計3時間の議論動画。
創価学会などにも、きちんと言及してるメディアは
まだまだ少ないと思うので、参考になります。
(前回の日記の私見に於いても、いくつか参考にさせていただいています)
3時間は長いですけど、動画の時間を記して
自分の簡単な感想なども書きました。
文字をざっと拾って、気になるところだけ直接見ていただくなど
私の駄文については、適当にご利用いただければ幸いです。
その1
4分10秒から。ペマ・ギャルポさんのチベット仏教についてのお話。
前の日記の動画で宮崎哲弥さんが語ったように、
輪廻転生思想によって、現状が不当な状態でも受け入れてしまうことに触れてます。
もちろん、それが一概に悪いとも言えないとは思いますけど、考えさせられます。
8分20秒あたりから。富岡幸一郎さんの宗教解説。
改めて見ると、私個人は汎神論で落ち着いてるのですね。
↓汎神論について。ウパニシャッド哲学も、ここに分類されるそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%8E%E7%A5%9E%E8%AB%96
素人的には、ひとつの哲学や教理を土台に、他の宗教哲学を解釈することも許されるかな。
などと思いますが、それはそれとして、知的にきちんと分類することは大切ですね。
(神道まで汎神論的に捉えていいのか、私はまだまだ勉強不足です)
また、論理の組み合わせによっては、オウムのように危険な体質になり得ます。
14分30秒あたりから。宗教ジャーナリストの小川寛大さん。
既存の伝統仏教界がとんでもないことになってるという話。
安倍首相の靖国参拝に反対。これは…神道と仏教の対立?みたいに解釈すれば
まだあり得るかもしれないと思う。しかし…
憲法9条を守ろうとか、
日本はいつまでも中国韓国に謝り続けなければいけないと主張してるのだとか。(;´Д`)エェ?
なんで仏教界が左翼活動してるのよ???
32分ころ。ペマさん。
小川さんの問題提起した伝統仏教の左翼的な文言について、
仏教者の立場として、これは仏教的でないと指摘。(そりゃそうですよね…)
35分過ぎ。小川さん。
この人の話は…面白いです。w
戦時中の宗教界の戦争協力の話など。
(例 座禅を組むとパワーがついて、周りの米兵が全部死んじゃう とか。
敵の弾に当たって死ぬと、極楽に行ける とか。 どこが仏教なのよ、これ (;´Д`) )
43分あたりから。
35分あたりの小川さんの話の続き。
戦後の宗教界への批判に対して、
既存の宗教が教団を守るために左翼思想に染まったり政治に近づいた経緯など。
49分40秒のペマさんの話まで見ると、日本の特殊性を考えさせられますね。
その2
2分あたりから。田中英道さん。
一神教について。
長らく流浪の民であったユダヤが、
土地に根差した自然信仰や大地信仰を持てなかったこと。
そのために 「初めに言葉ありき」に象徴されるように言葉の宗教、理念を持つ。
それが20世紀の社会主義革命に通じるものがあるという話。
理念で動きがちで現実を無視する設計主義を、批判する流れの議論展開かな。
4分35秒あたりから。富岡幸一郎さん。
先の田中さんの発言を受けて、
一神教から社会主義、共産主義革命に一直線に行ったというより、
メシアニズムの世俗化。
宗教から啓蒙思想などの政治的理念への転化があったという解釈。
20世紀を跳梁跋扈した社会主義、共産主義の正体を見極めるうえで重要なことだそうです。
なるほど。
10分すぎから。
水島さんの浄土真宗とネストリウス派、景教についての話から、
富岡さんの靖国と一神教の位置づけの話へ。
↓ネストリウス派についてwiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%82%B9%E6%B4%BE
神道は多神教でありながら、
一神教の異端としての汎神論の側面を持つと解釈。
要はあれか、私は一神教の異端者なのか。w
(私個人は、いまのところウパニシャッド哲学の影響を基礎に、
汎神論的な見地でもって神道の良さに気づき始めた感じです)
15分あたりから。小川寛大さん。
戦後に日本人が神道離れした理由と、
仏教の戒名料が高くなった理由。
そして、これら戦後レジームで日本の宗教界が崩壊し、
哲学的に白紙状態の人がカルトに引っかかる危険性。
さらにオウムから名前を変えたアレフの件など。
あと、小川さんの話が、いちいち面白い。w
27分30秒、田中英道さん。
一神教の対立概念は多神教でなく
天地(あまつち)とのこと。
あまつちから神が生まれる…。
私ならこれを汎神論として捉えるところだけど、どうなんだろ。(お勉強不足で不明なり)
31分35秒あたりから。乙骨正生さん。
ようやく創価学会の話になってきます。
日本の宗教界の中での創価学会の位置づけ。
学会が戦前と戦後で変質したこと。
政治への進出。
35分、ペマさん。
「日本は特定の宗教が、信者個人の選択の自由を奪う。少なくとも政治に関して自分の自由意思で投票するのでなくて、教団のほうから指示で動くということは、これこそ政教分離の一番違反してる部分だと思う」
私も、ほんとこれだと思う。
37分からの乙骨さん。
創価学会が政治にコミットする理由について。
創価と公明党を理解するうえで、非常に重要な話が続きます。(視聴をお勧め)
41分15秒あたり。小川さん。
公明党と自民党の選挙協力について。
小泉郵政選挙以降、票が下がってる件。
地方別の数字を見ると公明党の宗教票より、
むしろ自民党の有力政治家のいる地域から、
公明党が票を貰う形になってるのでは、という指摘。
のち、自民党と公明党についていろいろ。
46分30秒から。
「自民党と公明党を離せば…」と誰もが考える話題。
小選挙区で学会の票がないと死活問題になる。
さらに敵に回してしまうとネガティブキャンペーンをされるので、それは避ける。
などなどの現実。
52分30秒。富岡さん。
「公明が野党になるってことは、名誉会長の脱税問題がやられるのが嫌で、与党にいたい」
まじか。w
というか、与党だから脱税問題が追及されないとしたら、
それも問題じゃないすか。(;´Д`)
この議論を見た感想だと、
安倍政権がそれなりに長期政権を保ちつつ、維新などが力をつけていくことで
将来的にいろいろ変わるような気がしますね。
その3
異文化共生についての話から始まり。
ペマさんによるチベットの話が勉強になります。
19分50秒。ペマさん。
過去のことについては日本が悪いことをしたと過剰な反省をするけど、
今現在、ウイグルから5千人の女性が自分の意思に反して連れ去られていることや
チベットのことなど、これらに無関心で何の発言もしないのは共犯者と同じではないか という話。
ほんとにそう思う。
公平に論じればいいのに、何故か特定の国に都合の良い主張だけをするのですよね。
38分20秒あたり。張本さん。
中国臓器狩りの話…。(カナダの方の著書)
なんなのこれ、やばすぎる。
3時間は長かった。(´Д⊂ヽ
しかし勉強になりやした。