前回のブログでも取り上げた観光セミナーの修了生(メンバー)に環境省の施設である洞爺湖の体験ハウスの方がおり、そのご縁で洞爺に修了生の有志が集まり、地元の観光にかかわる方々と交流したり、美術館や火山センターといった施設を見学したり、その修了生が働く体験センターでのアクティビティーを体験したりする中で洞爺の観光を考えてみようという企画だった。
企画運営をしてくれたメンバーの計らいで、事前に洞爺湖町のデータや地元の方の観光に係わる思いをテキストファイルとして頂いていた。
それを元に事前に洞爺湖観光についていろいろと思いをめぐらせておけということなのだ。
洞爺湖は私の住む町から地理的にも近いことから、日帰り・宿泊、公・私、オープン・隠密問わずよく遊びに行っている場所だ。
例えば、宿泊を伴う場合であれば、親戚も含めた宴会に利用する。行きしにレイクヒルファームでアイスクリームを食し、ホテルに温泉チェックイン。ホテル界隈の洞爺湖畔を散策し、ついでに買いもしないのにお土産屋を覗き、コンビニで部屋飲み用の酒やつまみを購入。(これは状況により、既に出発前からクーラーボックスに相当量を詰め込んで持ち込む場合がある。)ホテルに戻り温泉につかり、夕食を兼ねた宴会が始まる。そこには新曲もレアな曲もなく(当然通信型ではない)画面には歌詞だけが表示されるカラオケが用意されており、夕飯があらかた片付いたところでカラオケ大会が始まる。宴会開始後3時間もすれば食べるものも歌う曲もなくなり部屋のみに移行し、風呂に入りなおす者、グダグダとビールを飲みなおす者・・・
そうは言っても23時を過ぎればほとんどの人が眠りに就いて、朝は朝食後とっととチェックアウトでさようなら。ってな具合。
日帰りなら相手や時間にもよるが、新火口を見に行くか、ボートに乗るか、夜に行って花火を見るか。
いずれにしても選択肢はさほど多くはない。
キャンプ場があるのは知っているが、洞爺湖と言えば温泉だ。
何よりそんな近場でキャンプもどうなのだ・・・という気分になる。つまり近距離の人間にとって長時間のゆったりとした滞在に耐えられない場所だったのだ。
そのくせ火山を見に行くと必ず駐車場料金がかかる。
博物館や美術館はそのコンテンツに期待できない(胸をわくわくさせるような事前情報がない)くせに入館料が必要となるから覗いてみようと言う気持ちが喚起されない・・・
そんな自分の感覚と、事前資料としてもらった地元の方の思い入れ(主に観光的な問題点をあげつらった)を重ねながら、どんなイベントになるのか想像も出来ないまま洞爺へ向かった。
比較的早めについてしまった私はゆっくりと湖畔を1周ドライブしながら時間調整。
車の走れる1周道路にはこれといった観光案内的な看板もなく、ただ漫然と車を運転することになりやすい。
途中の景色をゆっくり楽しもうにも、車を駐車させられる場所=単にやや広くなった場所、でありいわゆる展望スペース的なものはない。
ぐるりとドライブを楽しんだところで、集合場所の水の駅へ。
仲間と合流する。
簡単なこの企画の行程説明の後、元の村役場を改装した美術館へ向かった。
この美術館は本来12月~3月は冬季休館なのだが、今回特別に開館して学芸員さんの説明付きで見学することが出来た。
そこには日本文学を代表するような作家(で、洞爺湖と何がしかのご縁があった?)が寄贈した(と理解したが・・・)初版本あり、今はもう亡くなられているが世界的に有名な写真家が3年の月日をかけて撮影した洞爺湖やその周辺の様々な表情や、今は休止中の洞爺村(町)国際彫刻ビエンナーレの出展作品あり、砂澤ビッキ氏の作品ありと、入館料300円というコストをはるかに超える満足度を与えてくれる美術館であった。

しかし、美術館や博物館と言うのは、学芸員やガイドさんにしっかり説明を受けながら拝観することが、そこから感動を得るためには絶対条件であろうと石川県での体験に続きつくづく思った。
たとえその説明が「美術は説明を受けて見るものではなく、感性で見るものです」という言葉であったとしてもである。

美術館を後にした我々は、次に洞爺湖のビジターセンターと同じ建物にある火山科学館(ビジターセンターは入館無料、火山科学館は@¥600)を見学。
噴火のすごさをバーチャル体験出来る展示いくつかと洞爺湖エリアの自然の美しさだけをPRする映像コンテンツ1点を拝観。ここでは人的なガイドは皆無であった。
サミット記念館は残念ながらタイムアウトで拝観できず。
しかし夕刻にもなると多くのメンバーの心は温泉とビールに移行していたため、サミット記念館の拝観にたいした未練もなくホテルへ向うことになった。
つづく