通常であれば岩見沢~桂沢湖~富良野と走るところだが、お盆の渋滞を想定し、別ルートで富良野へと向かう。
道中、HipHopな音楽としてCD化されたファンキーさんの怪談を聴いてはその曲を流すというなんとも贅沢な時間を過ごし、演劇工場へ到着したのは11:30。
なんとか間に合ったという感じだった。
ファンキーさんと挨拶を交わすメンバー達。
喫煙所はにわかに活気付いた。
到着後の一服後はそそくさとPAに向かい、BGMが収録されたCDで音響をチェックするファンキーさん。
元ディスコDJの面影が、その立ち姿にくっきりと現れていた。メチャクチャしっくりきていた。
12:00には場所を富良野神社に移し、イベントの成功と安全を祈願。
『昔の生活は、今よりも闇に囲まれていた。その分自然や見えないものに対し、恐れかしこんでいた。今、節電で夜の街がやや暗くなってもきた。そんな夜の闇や怪談ライブを通じて、また恐れかしこむという心が見つめなおされることを願っている』といったことを神主さんが語ってくださった。
この神主さんは怖い話が苦手らしく、我々のイベントには来れないと言って笑いを誘った。
ファンキーさんは神主さんが祝詞を上げているときに、龍が現れたと言っていた。
雲上からも応援してくれているようだった。
その後、神社向かいの富良野小学校の校庭にある、北海道の中心碑で記念写真。
工場に戻ったところで、遅れてRinちゃん到着。
駅前の観光案内所から余ったチケットを回収してきた体長からチケット発売総数が発表された。
その数85枚。
僕らも1枚づつ購入しているから、目指した100枚はどうにかクリアした。
その後、当日券を購入しに工場へ直接足を運んだ方も若干いらっしゃり、そのつど僕らは安堵していた。
いよいよスタッフT-シャツの配布だ。
みんな嬉々として袖を通す。
あっという間にダークなシャツを着て満面の笑みを浮かべる団体が出現した。
記念撮影。
何度見てもみんないい顔してる。
昼飯を食いながら、体長から細かい点の説明がある。
ファンキーさんからもいくつか留意事項の説明。
緊張感がみなぎってきた。
担当は
受付:ナビさん、えぞりやさん、いしやん
もぎり:Akiritaさん、ウマちゃん
会場案内:こいしやさん
駐車場:工藤ちゃん、涼風さん
PA:カットルボーンさん
照明:らいとまんさん、318tkさん
舞台袖:Rinちゃん、俺
裏マイク:おぢょう
ビデオ撮影:トレゾーさん、おかっちさん
演者付:まろモっち
体長はファミリーライブでの舞台挨拶と指揮全般
ナビさん、えぞりやさんには、宿のチェックインやドリンクの調達等、庶務役も担ってもらった。
どたばただったことと思う。
開演までの残り少ない時間を使って、ギリギリまでオープニング・エンディングの演出について調整する。
インカムを通じ外の様子が報告される。
どうやらファミリーライブに来る市民の足取りは予想以上にゆっくり目のようだ。
開場・開演を10分づつ遅らせる旨を告げる。
入場開始から観客側を撮影していたカメラがライブ開始直前に撮影を断念する。
入り口付近を行ったり来たりする人影がチラチラ写りこみ、絵的に使えないとのこと。
誰だろう?いや、そもそも本当に生きている人間だったのか・・・
全てがスタンバイOK。
インカムで駐車場スタッフに会場へ入るよう指示。
いよいよだ。
体長がスポットに照らされて挨拶をする。
上手の袖で、幕を開けるべくスタンバイする僕に、満面の笑みで両親指を立ててくれたファンキーさん。
思わず深々とおじぎをした。
さぁ、開幕だ。
ファンキーさんが語り始める。
語りが進むにつれ、はじめはそわそわしていた子供達がグッと話に引き込まれてくる様子が、幕の裏側にいる僕にも伝わってきた。
『昔から累々と受け継がれてきた君達の命に無駄なもの、なくなってもよいものなんてありはしないんだよ。だから自ら命を絶つなんてもってのほか。みんな大切な命なんだから。』
という語りかけから、ありがとうの手話へ。
会場内も涙。
僕も舞台袖で嗚咽をこらえるのに必死だった。
第1部終了。
子供の手を引いて帰る親。
ファンキーさんを見つけて、口々にいかに感動したかを伝えてはお辞儀をして帰る。
心なしか子供に投げかける視線が、この上なく優しい。
きっと数日は子供をしからないんだろうな。
そりゃそうだ、あんなに見事に親子の愛を語って聴かせてくれたんだから。
いよいよガチで怖い一般ライブ。
ファンキーさんからワイヤレスのピンマイク使用をお願いされる。
ファンキーさんに怪談を語らせながら入念にマイクの調整をしていく演劇工場のHさん。
照明担当も演出の最終チェックに余念がない。
ロビーには徐々に観客が増えてきた。
駐車場担当の工藤ちゃんからは、駐車スペースが大方埋まった旨の連絡が入る。
開演数分前には来場車両も途絶えた。
駐車場撤収を指示。
オンタイムでスタートだ。
不安奇異夜話のジングルが会場を包む。
逆光のスポットライトに浮かび上がるファンキー中村のシルエット。
さぁ、至極の時間の始まりだ。
Youtubeのアーカイブにも載っていないガクブルものの怪談が繰り広げられる。
語りをいっそう怖いものにするのは、ファンキーさんのジェスチャー、アクションだ。
ピンマイクにしたことで、怪奇現象の表現がいや増して伝わる。
思わず顔をしかめてしまうような恐怖の語りがド迫力で押し寄せる。
舞台袖で圧倒され続ける僕。
そうしているうちに、僕の周りでも様々な怪現象が起き始めた。
ファンキーさんが新しい話を始める前に、こちらを凝視する。
「おい、この舞台でへんなことが起きてるの気づいてるか?」と言わんばかりの間に、思わず大きくうなずく僕。
そのことすらも僕にとっては嬉しかった。
そもそもは、『自分が本当に見たい、参加したいイベントは自ら企画・運営するしか実現しない』という想いで関わり始めた怪談ライブだった。
でも、自分でやれば観客のように楽しむことは出来なくなる。
それも覚悟の上で望んだ今回の企画だが、今自分は誰よりも近距離でファンキー中村の迫力ある語りに触れている。
立場上、客席でライブを思う存分聴けないことをわかってお金の管理を担ってくれたナビさんや、前出のローラさん、tanikeeさん、それぞれの都合で泣く泣く参加を断念した北海道組の仲間達に
感謝をしながら、至福の3時間を過ごした。
18歳の時に聴いた稲川淳二の怪談ライブのチケットも確か2千円か2千5百円だった。
今、同額でその倍の時間、徹底的に怪談が楽しめるライブが目の前で展開されていた。
一般ライブは全部で10話。
9話目から10話目の空からの声に移行するとき、照明とファンキーさんとの間で絶妙なやりとりがあった。
通常なら話と話の間は一度暗転することでその区切りをつけていたのだが、9話から10話目へはそのまま入りたいとファンキーさんは思った。
しかし、今までどおり普通に話を区切ってしまうと暗転になる。
そこで微妙に話の終わりの語句を変えたファンキーさん。
照明を担当していたらいとまんさんはしっかりとその意味を察し、そのまま暗転することなく最終話へと入っていった。
最終話が終わり、とても優しい笑顔で感謝の意を述べ舞台袖に消えるファンキーさん。
ブルーのスポットがいままで座っていた場所を照らし、心地よい余韻を与えてくれる。
僕はしばしその明かりを見つめたまま放心していた気がする。
とてもすがすがしい気持ちで席を立つ観客。
その一人一人を出口で見送るファンキーさんと仲間達。
見送られる観客も笑顔だが、仲間達もこの上なく充実した表情だった。
最後はファンキー中村で万歳三唱。
僕らはこうして手と手を携えて真夏の富良野で小さな奇跡をおこした。
奇跡?
いやそれは必然であったのかもしれない。
これが必然でないのだとしたら、この成功は僕らの努力の上に成り立ったものではないということになる。
ライブの成功は、僕らの努力によって導かれた必然なのだ。
でも同じ道のりで同じゴールを目指すべく、こうしてみんなが出会い、ここに集ったことは、奇跡以外のなにものでもないだろう。
ファンキーさんを含め、メンバーそれぞれの人生の上で、なにか一つでも今と違っていたら、僕らはここで出会わなかったかもしれないのだから。
撤収作業を終え、オフ会会場兼宿泊先のコテージへ移動する。
今度は僕らがファンキーさんの語りを独占する番だ。
まずはビールで乾杯!
ひたすらに美味し。
20Lの生樽があっという間に消費された。
ファンキーさんに呼ばれ横に座る。
労いの言葉が心にしみる。
もういいだろう。ライブが成功と認められるまでと我慢していたことを解禁する時が来た。
『ファンキーさん、握手してください』
僕の手をガッチリ握ってくれたファンキーさんの手。
涙腺が緩む。
もうファンキーさんの顔を直視できない。
ひたすら、ただひたすらに頭をたれた。
『よし、魔守りの虎をやる!』
60分の大作だ。
『ワッキー・・・ワッキー!・・・ワッキー!!!!!』
ファンキーさんが大声で僕を呼んでいる。
ベッドの上でうつ伏せになり気を失っていた僕。
うつ伏せのくせに大いびきをかいていたあたりがデブの悲しい性だ。
皆に大笑いされたことすら嬉しかった。
宴は、まるで高校生の修学旅行のように、いつまでも終わりを惜しむように続いていた。
7月も終わろうとしていたが、チケットの売れ行きは相変わらず伸び悩んでいた。
富良野市内にいたっては、まだ4枚程度しか捌けていないというありさまだった。
富良野の動きはいつもギリギリになってからだから・・・といういしやんの言葉も、僕と体長には慰めにもならない。
まさに“見えない”怖さを感じていた。
売り上げのことではない。
ファンキーさんに、まばらな観客に対しライブをさせる怖さというか、申し訳なさだった。
『ファンキーさん、実はチケットが思ったようには売れてないんです』
体長がすまなさそうにそう告げる。
『思ったようにって、どれくらいよ』とファンキーさん。
その声は、明らかに僕らのことをあんじてくれているそれだった。
そのときの数字を素直に告げる。
『ごめんな、本当に申し訳ない・・・』
真っ先に謝ったのはファンキーさんだった。
『これはひとゆえに俺の力不足だよ』
そんなことはない。至ってないのは俺らの側なんです。という言葉を即座に否定し、『すまない』と繰り返すファンキーさん。
体長、ナビさん、僕、tanikeeさん、みんな言葉が出なかった。
『でもな、俺は今まで北海道組のみんなが、どれだけこのイベントのために骨身を削ってきたかわかってるからな。何人見に来たって、俺の語りにはいささかの手抜きもないからな。』
『オフ会では、みんなが度肝を抜くような話を披露してやるからな。今まで3人はちびってるんだぞ。』
ファンキーさんの努めて明るく振舞い、かけてくれたこの言葉がもう一度僕らの丸くなった背筋を伸ばして、そしてグッと力強く押してくれた。
よし、最後まであきらめない。
最後までやれることをやろう。
それで客席が寂しくったって、きっと俺らは胸をはれるだろうと思った。
あくまでも僕らを気遣ってくれるファンキーさん。
僕らは、ファンキー中村という特級品を素材に真剣勝負の遊びをさせてもらっていた。
こんな幸せがあるだろうか。
もう事前出費のキャパはギリギリだったと思うが、いしやんさんのアドバイスに従い、富良野市街地の新聞に折込を入れることを決めた。
もちろんデザインはtanikeeさん。
白黒のチラシで、度肝を抜くようなデザインが出来上がってきた。
8月7日の新聞に折り込まれるという。
僕は9日に北の峰周辺の宿泊施設に、ライブ当日の宿泊客に、イベントを紹介してくれるようお願いの営業に行くことを決め、体長も忙しい中来てくれることになった。
富良野では主要宿泊施設に赴き営業トークを展開。
ライブ後に宿泊するコテージとも打ち合わせを行った。
工場長は休暇取得中でいないことはわかっていたが、体長が細かいところを確認に行きたいと演劇工場に立ち寄る。
対応してくれたのは、なんと体長Pooh熊谷の作品の大ファンなHさん。
体長の名刺を受け取るなりプラモデル談義炸裂。
その甲斐あって話はとんとん拍子に進み、プラスアルファの支援まで取り付けることが出来た。
アート系のフィールドでも、Pooh熊谷はおそるべしだった。
残りの数日、僕らは細かいところをつめて行った。
現場関係はほとんど体長にお願いしてしまったが、嫌な顔一つせず処理してくれた。
12日の夕刻、全ての手配の完了を告げる体長からの連絡を受けた。
ついでに駄目押しで、ラジオ放送まで任せてしまった。
あとはファンキーさんを迎えに行き、無事にあの丘の向こうにお連れするだけだ。
いよいよ僕らの夏の夢が始まろうとしていた。
富良野市内にいたっては、まだ4枚程度しか捌けていないというありさまだった。
富良野の動きはいつもギリギリになってからだから・・・といういしやんの言葉も、僕と体長には慰めにもならない。
まさに“見えない”怖さを感じていた。
売り上げのことではない。
ファンキーさんに、まばらな観客に対しライブをさせる怖さというか、申し訳なさだった。
『ファンキーさん、実はチケットが思ったようには売れてないんです』
体長がすまなさそうにそう告げる。
『思ったようにって、どれくらいよ』とファンキーさん。
その声は、明らかに僕らのことをあんじてくれているそれだった。
そのときの数字を素直に告げる。
『ごめんな、本当に申し訳ない・・・』
真っ先に謝ったのはファンキーさんだった。
『これはひとゆえに俺の力不足だよ』
そんなことはない。至ってないのは俺らの側なんです。という言葉を即座に否定し、『すまない』と繰り返すファンキーさん。
体長、ナビさん、僕、tanikeeさん、みんな言葉が出なかった。
『でもな、俺は今まで北海道組のみんなが、どれだけこのイベントのために骨身を削ってきたかわかってるからな。何人見に来たって、俺の語りにはいささかの手抜きもないからな。』
『オフ会では、みんなが度肝を抜くような話を披露してやるからな。今まで3人はちびってるんだぞ。』
ファンキーさんの努めて明るく振舞い、かけてくれたこの言葉がもう一度僕らの丸くなった背筋を伸ばして、そしてグッと力強く押してくれた。
よし、最後まであきらめない。
最後までやれることをやろう。
それで客席が寂しくったって、きっと俺らは胸をはれるだろうと思った。
あくまでも僕らを気遣ってくれるファンキーさん。
僕らは、ファンキー中村という特級品を素材に真剣勝負の遊びをさせてもらっていた。
こんな幸せがあるだろうか。
もう事前出費のキャパはギリギリだったと思うが、いしやんさんのアドバイスに従い、富良野市街地の新聞に折込を入れることを決めた。
もちろんデザインはtanikeeさん。
白黒のチラシで、度肝を抜くようなデザインが出来上がってきた。
8月7日の新聞に折り込まれるという。
僕は9日に北の峰周辺の宿泊施設に、ライブ当日の宿泊客に、イベントを紹介してくれるようお願いの営業に行くことを決め、体長も忙しい中来てくれることになった。
富良野では主要宿泊施設に赴き営業トークを展開。
ライブ後に宿泊するコテージとも打ち合わせを行った。
工場長は休暇取得中でいないことはわかっていたが、体長が細かいところを確認に行きたいと演劇工場に立ち寄る。
対応してくれたのは、なんと体長Pooh熊谷の作品の大ファンなHさん。
体長の名刺を受け取るなりプラモデル談義炸裂。
その甲斐あって話はとんとん拍子に進み、プラスアルファの支援まで取り付けることが出来た。
アート系のフィールドでも、Pooh熊谷はおそるべしだった。
残りの数日、僕らは細かいところをつめて行った。
現場関係はほとんど体長にお願いしてしまったが、嫌な顔一つせず処理してくれた。
12日の夕刻、全ての手配の完了を告げる体長からの連絡を受けた。
ついでに駄目押しで、ラジオ放送まで任せてしまった。
あとはファンキーさんを迎えに行き、無事にあの丘の向こうにお連れするだけだ。
いよいよ僕らの夏の夢が始まろうとしていた。
Akiritaさん、こいしやさんという濃いキャラのメンバーが新たに加わり、北海道組もますます面白くなってきた。
去年の11月、僕が北海道組に参加して間もなく、そのときの主要メンバーが大挙して僕の企画した怪談ライブに来てくれたことがあった。
その直前には、帰郷したらいとまんさんがネトラジ放送を札幌のとある旅館から行ったこともあり、僕らの距離感は非常に近いものになったという実感がある。
彼らも参加直後にオフ会があったことで、一気に『一緒にやろうぜ』モードに突入できたんじゃないかと思う。
Skypeも簡単でいいが、やはり人と人とのコミュニケーションは直接会うことにその醍醐味があるのだろう。
それは怪談を聴くことも全く同じだと、今回のライブで認識を新たにした。
札幌でのオフ会は、空き店舗を1日貸ししてくれる会場で行われた。
北海道組メンバーの他に、ライブでは撮影を担当してくれたトレゾーさん(実は“あのコンビニ本”の作成に関わった人)が参加。
前半はみっちりライブに関する報告&打ち合わせ。
その前に、体長が富良野でいしやんさんとポスターを配布しまくったり、時は前後するが富良野市、富良野市教育委員会、ふらの観光協会、ラジオふらのの協賛をいただいたことなんかもあって、“いよいよだ!”という雰囲気もいや増していたものの、肝心のチケット申込が伸び悩んでいた。
静まりかえる会場。
『最低限50枚は売ろう。俺らの力でなんとかしよう。それくらいならなんとかなるべ。』
体長が訴えかける。
『ファンキーさんのギャラは?』
チケット50枚の売上では、諸経費分で消え失せる。
『俺がファンキーさんに言う。納得してもらう。』
体長の覚悟だった。
いずれにしても、後戻りは出来ないのだ。
もう、全てが動き出しているのだから。
『よし、あともう一踏ん張り頑張るべや!』
その場の雰囲気が明るくなった。
みんな一斉に呼吸をはじめたかのような瞬間。
そして、みんなの覚悟がひとつになった瞬間だった。
その後はみんなで近くの居酒屋へ。
つきだしが1つ余計に出てきたり、ウェイターが首をかしげながらドリンクオーダーを再確認に来たり、Rinちゃんとナビさんの間を誰かが通ったりと、ハプニング続出なまま、恐怖の後半へ突入。
話はチラリと、あのコミュセンでのことに・・・
『あの人形よ!すげ~形相でこっちを睨んでたべや』と僕。
『あの人形には目なんかなかったって!』みんな口々に言う。
その人形に目があったの思ったのは、僕と工藤ちゃんのみ。
工藤ちゃんが、僕が撮った画像には目があったはずだとモバイルをいじるがバッテリーが無くなり表示できず。
後にtkさんやナビさんの撮った画像を確認したら、やはり目はなかったが、いったい自分は何を見ていたのだろう・・・
去年の11月、僕が北海道組に参加して間もなく、そのときの主要メンバーが大挙して僕の企画した怪談ライブに来てくれたことがあった。
その直前には、帰郷したらいとまんさんがネトラジ放送を札幌のとある旅館から行ったこともあり、僕らの距離感は非常に近いものになったという実感がある。
彼らも参加直後にオフ会があったことで、一気に『一緒にやろうぜ』モードに突入できたんじゃないかと思う。
Skypeも簡単でいいが、やはり人と人とのコミュニケーションは直接会うことにその醍醐味があるのだろう。
それは怪談を聴くことも全く同じだと、今回のライブで認識を新たにした。
札幌でのオフ会は、空き店舗を1日貸ししてくれる会場で行われた。
北海道組メンバーの他に、ライブでは撮影を担当してくれたトレゾーさん(実は“あのコンビニ本”の作成に関わった人)が参加。
前半はみっちりライブに関する報告&打ち合わせ。
その前に、体長が富良野でいしやんさんとポスターを配布しまくったり、時は前後するが富良野市、富良野市教育委員会、ふらの観光協会、ラジオふらのの協賛をいただいたことなんかもあって、“いよいよだ!”という雰囲気もいや増していたものの、肝心のチケット申込が伸び悩んでいた。
静まりかえる会場。
『最低限50枚は売ろう。俺らの力でなんとかしよう。それくらいならなんとかなるべ。』
体長が訴えかける。
『ファンキーさんのギャラは?』
チケット50枚の売上では、諸経費分で消え失せる。
『俺がファンキーさんに言う。納得してもらう。』
体長の覚悟だった。
いずれにしても、後戻りは出来ないのだ。
もう、全てが動き出しているのだから。
『よし、あともう一踏ん張り頑張るべや!』
その場の雰囲気が明るくなった。
みんな一斉に呼吸をはじめたかのような瞬間。
そして、みんなの覚悟がひとつになった瞬間だった。
その後はみんなで近くの居酒屋へ。
つきだしが1つ余計に出てきたり、ウェイターが首をかしげながらドリンクオーダーを再確認に来たり、Rinちゃんとナビさんの間を誰かが通ったりと、ハプニング続出なまま、恐怖の後半へ突入。
話はチラリと、あのコミュセンでのことに・・・
『あの人形よ!すげ~形相でこっちを睨んでたべや』と僕。
『あの人形には目なんかなかったって!』みんな口々に言う。
その人形に目があったの思ったのは、僕と工藤ちゃんのみ。
工藤ちゃんが、僕が撮った画像には目があったはずだとモバイルをいじるがバッテリーが無くなり表示できず。
後にtkさんやナビさんの撮った画像を確認したら、やはり目はなかったが、いったい自分は何を見ていたのだろう・・・
tanikeeさんとローラさん。
彼らは本当に富良野乃怪を楽しみにしていた仲間だ。
富良野乃怪が8月13日に決まり、自分がその場に居れないことを理解した二人は本当にこちらが申し訳なくなるくらい落胆していた。
しかし彼らは彼らなりの役回りを率先してこなし、富良野乃怪の開催に関わってくれた。
彼らの仕事なしでは、富良野乃怪もここまで盛り上がったかどうか。
ここまで僕らの真剣度が富良野に伝わったかどうか。
tanikeeさんは、本業を活かし(彼はフリーのデザイナーである)ポスター、フライヤー、チケットデザインと印刷物全般を担当してくれた。
僕と体長がSkypeで話しているとき、急遽呼び出され、訂正や新規印刷物への対応を強いられることも1度や2度ではなかった。
それでも、こうして関われることが自分の幸せだと、労を惜しまず一銭にもならない仕事を嬉々としてこなしてくれた。
ローラさんはウェブ作成を担ってくれた。
本業ではないが、人形の画像に独自の加工を施すなど、遊び心いっぱいに富良野乃怪のHPを作ってくれた。
どちらも集客には欠かせないツール。
もうすぐ富良野乃怪スタッフT-シャツが彼らの手にも渡るだろう。
きっとずっしりと存在感がその手にも伝わるはずだ。
彼らには一緒にこのイベントを運営したという実感があるはずだから。
来年は一緒にあの丘の向こうに行こうな!
彼らは本当に富良野乃怪を楽しみにしていた仲間だ。
富良野乃怪が8月13日に決まり、自分がその場に居れないことを理解した二人は本当にこちらが申し訳なくなるくらい落胆していた。
しかし彼らは彼らなりの役回りを率先してこなし、富良野乃怪の開催に関わってくれた。
彼らの仕事なしでは、富良野乃怪もここまで盛り上がったかどうか。
ここまで僕らの真剣度が富良野に伝わったかどうか。
tanikeeさんは、本業を活かし(彼はフリーのデザイナーである)ポスター、フライヤー、チケットデザインと印刷物全般を担当してくれた。
僕と体長がSkypeで話しているとき、急遽呼び出され、訂正や新規印刷物への対応を強いられることも1度や2度ではなかった。
それでも、こうして関われることが自分の幸せだと、労を惜しまず一銭にもならない仕事を嬉々としてこなしてくれた。
ローラさんはウェブ作成を担ってくれた。
本業ではないが、人形の画像に独自の加工を施すなど、遊び心いっぱいに富良野乃怪のHPを作ってくれた。
どちらも集客には欠かせないツール。
もうすぐ富良野乃怪スタッフT-シャツが彼らの手にも渡るだろう。
きっとずっしりと存在感がその手にも伝わるはずだ。
彼らには一緒にこのイベントを運営したという実感があるはずだから。
来年は一緒にあの丘の向こうに行こうな!
ラジオ放送も近づいたある日のSkype怪議。
tkさんやナビさんが撮った画像をシェアしては、あ~でもね~こ~でもね~と盛り上がっていた。
『実はさぁ、俺の隣に女が立ってたんだよ・・・』
Rinちゃんが話し始める。
『人形を見たときは、全然普通の人形だって思ったんだけどさぁ、反対側の鏡の所へ行ったら、俺と鏡の間に・・・それで鏡に布をかぶせたんだよ・・・』
その鏡の側に立つRinちゃんを斜め後方から撮った画像を見て、おかだ(あ)さんが言う。
『ほら写ってるじゃないですか。有象無象がいっぱい・・・』
僕にはよくわからないが、酷い状況らしい。
ファンキーさんがつながった。
今までの流れの報告をすると同時に、画像を送る。
ここなんですよ、前に言ってた宿泊候補・・・と画像の転送完了を待って説明をし始めると、『うわっ!ダメだここ!』とファンキーさんは絶句してしまった。
『ここはダメでしょうよ!いるもん、ここ・・・』
いや~、ファンキーさんに1人でゆっくりと寝てもらおうと思って・・・と冗談を飛ばしても、全く乗ってこない。
こりゃマジでやばいんだなと実感したとこで、『ここさぁ、普通じゃない死に方した人の葬儀してるでしょう』とファンキーさん。
後日、体長が裏をとったら、やはり自殺した方の葬儀を行っていたとのことだった・・・。
Rinちゃんがkiyさんに聞いたところによると、やはり通常、女性はあの人形に入っているらしいのだが、その日Rinちゃんは数珠をつける腕を間違え、引き寄せる側につけていたために、その女性はRinちゃんに寄り添い、鏡の方へ行った。何もない人形はそれを見ても特に何も感じなかったということらしかった。
『いやぁ~数珠つける腕、間違ってたさぁ』
Rinちゃんの言葉のニュアンスは、ベロを出しながら頭をポリポリ掻く、いたずらっ子のそれだった。
tkさんやナビさんが撮った画像をシェアしては、あ~でもね~こ~でもね~と盛り上がっていた。
『実はさぁ、俺の隣に女が立ってたんだよ・・・』
Rinちゃんが話し始める。
『人形を見たときは、全然普通の人形だって思ったんだけどさぁ、反対側の鏡の所へ行ったら、俺と鏡の間に・・・それで鏡に布をかぶせたんだよ・・・』
その鏡の側に立つRinちゃんを斜め後方から撮った画像を見て、おかだ(あ)さんが言う。
『ほら写ってるじゃないですか。有象無象がいっぱい・・・』
僕にはよくわからないが、酷い状況らしい。
ファンキーさんがつながった。
今までの流れの報告をすると同時に、画像を送る。
ここなんですよ、前に言ってた宿泊候補・・・と画像の転送完了を待って説明をし始めると、『うわっ!ダメだここ!』とファンキーさんは絶句してしまった。
『ここはダメでしょうよ!いるもん、ここ・・・』
いや~、ファンキーさんに1人でゆっくりと寝てもらおうと思って・・・と冗談を飛ばしても、全く乗ってこない。
こりゃマジでやばいんだなと実感したとこで、『ここさぁ、普通じゃない死に方した人の葬儀してるでしょう』とファンキーさん。
後日、体長が裏をとったら、やはり自殺した方の葬儀を行っていたとのことだった・・・。
Rinちゃんがkiyさんに聞いたところによると、やはり通常、女性はあの人形に入っているらしいのだが、その日Rinちゃんは数珠をつける腕を間違え、引き寄せる側につけていたために、その女性はRinちゃんに寄り添い、鏡の方へ行った。何もない人形はそれを見ても特に何も感じなかったということらしかった。
『いやぁ~数珠つける腕、間違ってたさぁ』
Rinちゃんの言葉のニュアンスは、ベロを出しながら頭をポリポリ掻く、いたずらっ子のそれだった。